自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

心身統合体の真我

2013年04月13日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

セルフを囲む6つの層 平成25年4月13日

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この数日間は心療内科を確立された池見博士のコメントを

引用しながら、自然治癒力の本源である、生命体の意識[真我]

について考えている。

心療内科の専門家として、池見博士はこう述べている

 

今日、やかましい成人病などの発生も、基本的には、生活習慣の

歪(ひずみ)によるもるであることは、先にも述べた通りである。

 

飲酒、喫煙などの習慣も、この層での、誤った生活習慣によるもの

が多いが、同時に性格形成の歪が根底にあって、現実生活への

適応に困難があり、それに基づくストレスを和らげて、

セルフ・コントロールを保つための悪しき習慣として固定化

したものもある。

 

禁酒禁煙が困難なのも、一部はそのような理由によるものである。“

(以上引用)

ここでいう、‘この層’とは、前文を受けていて、幼児のデリケートな

親子関係での内容を細かに解明した際‘を指している。

簡単に言えば、ストレスが原因となって、成人病が発生している

ことが多いということであり、それは、幼児期からの養育者と

本人との間にある、

成長期に形成された性格の歪みに本因するという。

 

そのあたりを説明するために、 セルフを囲む要素を、

箇条書きにすると以下のようになる。

 

   東洋的行法            西洋的療法

1. 身体の気づき            衛生知識

2・ ストレスへのクッション効果    カウンセリング

3・ 条件付け修正        行動療法(ゆがんだ習慣)

4 ・内観の深まり        幼児からの性格形成

5・ 自己正常化能力       性質・気質

6・ 純粋意識の気づき      哲学的本来態セルフ

 

という 6つの円周が描かれ、数字の若い順から外側から内側に

向かう。

 

上記の一覧図の中で 東洋的行法とあるが、これは、東洋的な

精神生活を深めるための一つの行を説明したものである。


それに対峙して、西洋の医学療法で、心理的療法を取る場合、

あるいは、心療内科における、病気の心身相互関係の中での

原因を探るためのプロセスに当てはめている

 

1から6番の方向に深めていくことは可能だが、反対に6番の 

真の自我の輪に気付いたとき、自然と、1番の身体の気づきが 

直観でわかるのだと思う。

 

博士は次のような言葉で説明している。

“健康に関して一言付け加えるならば、貝原益軒の養生訓にある、

‘養生の根底をなすものは、医者でない素人が、自分の身体の

ことについては専門家になることである’という言葉で

ある。


近頃、健康に関する読み物が巷に氾濫しているが、問題に

なるのは、専門家によって、いろいろ意見を異にするような

断片的な知識がばらまかれることによって、どれが本当なのか、

どれが自分に合うものなのか、それらのおびただしい薬や

衛生法同士の関係は どうなっているかなどについて、

一般大衆の頭に混乱を起こしかねないという点である。“

(以上引用)

 

自分の身体の専門家になれる素人の自分と、その自分が自分の

病状に一番あった、養生方法を選択するよう心がける

こと、その二点について博士は述べている。

 

自分の身体は自分が一番よくわかる~という意識は、

残念ながら、自分の身体の声に敏感になっていないと、

なかなか、聞き取れないところでもある。それは、

自分自身をほんとうに理解していないと、自分が一番

何をしたら幸せなのか、戸惑う状況に似ている。


心と身体は一つである。

心の中の自分、真我に目をむけていれば、真我の発する 

身体への対応に自然と、合わせることができるだろう。

だから、一番の身体の知識は、6番の目覚めによって、

可能にもなるといえるのだ。それを裏付ける言葉として、

博士は次のように続ける:


“各人が心身統合体としてのセルフ[真我]への気づきを

深めること、心身一如の立場よりする健康の根本理念

を身に着けることがまず大切ではなかろうか“(以上)

 

現代医療の根幹ともいえる、データ中心の療法、あるいは、

検査で時間がとられる状況を踏まえて、博士は進言している。(以下引用)


“医師を訪れる場合、大病院になるほど、おびただしい数の

身体的検査が行われる。 

その結果について、十分な説明を与える暇がないところに、

今の医療制度の大きな欠陥がある。


検査は診断のためにだけにあるのではなく、患者自身が

一つ一つの結果をよく理解することによって、各人の生活

の無理やひずみがどのように、身体に反映しているかに

ついての気づきを深めることがなによりも、大切である。“(以上)

としている。

 

 

池見 酉次郎(いけみ ゆうじろう)博士について:、

大正4年(1915年)612 - 平成11年(1999年)625日)

日本の心身医学、心療内科の基礎を築いた草分け的な日本の医学者。

旧制福岡中学(現福岡県立福岡高等学校)、九州帝国大学医学部卒業。

戦後、アメリカの医学が日本に流入した際、心身医学の存在を知る。

昭和27年(1952年)にはアメリカミネソタ州のに留学し、

帰国後、日野原重明、三浦岱栄らと共に昭和35年(1960年)

日本心身医学会を設立し、初代理事長になる。

翌昭和36年(1961年)九州大学に国内最初に設立された

精神身体医学研究施設

(現在の心療内科に当たる)教授に就任し、内科疾患を中心に、

心と体の相関関係に注目した診療方法

を体系化、実用化に尽力した。

九州大学医学部名誉教授、自律訓練法国際委員会名誉委員長、

日本心身医学会名誉理事長、

国際心身医学会理事長、 日本交流分析学会名誉理事長などを歴任。著

書に「心療内科」、「セルフコントロールの医学」などがある。

平成11年(1999年)625日肺炎のため、福岡市内の病院で死去。84歳。

 

参考文献)

”セルフ・コントロールの医学” s・57年9月1日 日本放送出版協会

 

古代ギリシャでもエジプトでも、それぞれ、異なる

医療方法が発達していたという。 現代の療法で

自分の体が欲する療法をどう見つけられるか・・・・

それは決して、人任せの問題ではないでしょう・・・

 

 

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