自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

菜食と米の薦め~陽と陰の気から

2014年11月13日 | 超古代日本の精神(ホツマツタヱ)

 健康食について大神の詔(みことのり)    2014・11・13

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先回から引き続いて秀真伝から、神代の食生活健康法

について ご紹介したい。

 

以下の記載を転じると:

諸民(もろたみ)も よく聞け

常の食物は 稲菜(ぞろ)は

さいわい(幸い)

鱗魚 次なる鳥は火が勝ちて 

ほとんどまかる(死る)

灯(ともしび)の 掻き立て油

減る如く 火勝ち命の

膏(あぶら)減る 誤りみて

(三声)の肉(しし)食めば 

肉凝り縮み虚(そら)肥えて  

身の膏(あぶら)減り

け(気)も枯れて、やがて

死(まか)るぞ、

二月(ふたつき)中  

スズシロ食えよ

二声肉(ふてしし)は 

食えば生きても

腐り臭(くさ)神と仲絶え

忌み小屋に 三年(みとせ)

スズシロ

白髭(しらひげ)も ハシカミ

含みて垢濯げ(そそげ)やや

人となる

 

この原文を現代風にいいかえると、

“人々の常食とするものは 稲と野菜が最も良い。

次には鱗(うろこ)のある魚が良い。

鳥は火(陽気)の気が強すぎて、短命になる。


例えば灯油を掻き立てると早く燃え尽きる如く、

邪火が強すぎて生命の膏(あぶら)が減る。

誤って、三声、つまり三つの音声で呼ばれる獣、

例えば、狐、たぬき、うさぎ、羊など)を食すると、

血と筋肉が凝り、縮む。 


健康的でない太り方をして、生命の膏(あぶら)を消耗

させ、気は枯れ、死にいたる。

誤って食した場合、その害を取り除くために、二か月半

の間すずしろ、つまり、大根を食べること。


もし、二音の獣、(たとえば、うし、うま、いぬ、しか、等)

の肉を食べると、体臭が強くなる。

その害を最小にするため、神との断絶を余儀なくして

三年の間、忌小屋に入って、大根、ねぎ、生姜(しょうが)

食することによって、身の穢れを除くこと。

そうすれば、ようやく清浄な人体に近い体となる。”

 

菜食主義の人は多い。

なぜ?と聞くと、宗教的に禁じられていると答え以外に

そのほうが、心にも体にも、気持ちがよいということを 

体感と体験で知っているからという答えも聞かれる。

 

さて、この秀真伝の言葉の中で、

肉食を忌む理由として、血肉凝り縮む”をあげている。

これは、肉食によって、”血管や筋肉を通る、気の流れ

がとどこおり、収縮する”ことをいう。


それがなぜ、体に害を与えるかと言えば、引き連れやつまりと

いう気の滞りの原因が体の他の箇所に、支障をもたらす原因

ともなるからだ。

体はすべてつながりあっている。東洋医学を見ても分るように、

あるいは近頃はやりの足裏マッサージにしても、指一本の部位

といえども、脳神経につながっているから、左右10本の指の中

どの指のどの箇所が揉まれて痛いかを知れば、体のどこが

弱くなっているかを専門家は知ることもできる。

 

”長寿の方の中には肉食を薦めている人も知っている”

と言う方もいるだろう。

しかし、もし、こういう方達が菜食だったら、短命だった

のだろうか?

むしろ、肉体のみならず、スピリチュアル体といわれる

幽体の素成分を浄め、肉体なきあと(死後)も、すみやかに、

次元の高い世界へと移行できるにちがいない。

 

秀真伝を編纂した姑(はは)は、”現代病やストレス病と

いわれる、原因があまりよくわからない症状も、凝り固

まっている体の部位に順気を流すことで改善される”

と著書の中で述べている。

 

秀真伝えには、まだ、このお話しの続きがある。

それはこの詔(みことのり)は天照大神が発せられたのだが 

信濃の国を守る諏訪の神が次のように大神に奏上する。

大神、信濃の国はとりわけ寒さが厳しいため、民は鳥肉を

食して寒さを防いでいます。

鳥肉を食することのお赦しをいただきたい。”


そこで、天照大御神は改めて制度を見直された。

それは、

“魚は人に合うものが40種類あるが、これを一度食べる

ときは、三日間はスズナを食し、水鳥を食すたびに、

21日間はスズシロ(大根)とスズナによって、邪火を

消すこと。 

他の鳥獣を食することは戒める。

誤って 獣肉を食したら、血肉穢れるがために、まかる

(死ぬ)とき、その魂しいは苦しみ迷い、同気相求める

ことから、鳥獣に生まれ変わることもあり得る“

と教示された。

 

何故、稲と野菜が理想的な食物かといえば、秀真伝え

には以下のように記されている。

“稲は日(太陽)の種にして、菜は月の種である。

菊は日と月をもって生じるが故にその匂いは芳しく、

人の両眼は日と月に配するため、菊を食すれば目の玉

が明らかになる。

これは菊と日月と同気を感じることによるのである。

人と神と同気を感じ、相求める。“


つまり、稲~米と 野菜はそれぞれ 太陽(陽の気)

と月(陰の気)からできているので両方いただくことで

陰陽の気を補い、さらに、食用菊は、双方の気を持って

いるのでそれを食することで視力が明らかになる効用を

持っているというのだ。

 

このことから菊が皇室の御紋章になっているという説も

ある。

私たちは寿司を好む。

魚を主体とした寿司には必ず、生姜が付け合せでついてくる。

味噌汁にはネギ、そして、たびたび大根おろしなどで、サバ

などの焼き魚をいただく。


薬味(やくみ)=薬の味 と言われるだけあって、

古代の常食の中にもこの記述がみられることが興味深い。 

私は これまで、30か国以上の国を旅し その国固有の

料理をいただいてているが、このような 類(たぐい)の

薬味を付け加えいただく、国民食には出会ったことがない。

 

私たちの現代の食生活の中にも、”日本古来ゆかりの

食生活”の智慧と伝統が今でも こんなところにに、

垣間見られるような気がする

 

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