自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

”カエルは脳梗塞にならない” の意味

2024年07月07日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方
池見博士と自然治癒力セラピー協会との接点(3)  2024年7月7日
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前置き)

池見博士は、私の知る限り、最も尊敬する医師である。
自分の最期は、(一般的な西洋医術では自分は納得できないし)、
(解剖に回されたり警察に引き渡されたりする手間がない
ように)(さらに、家族への説得のために)心身医療に
特化した池見博士のような医師にご協力いただいて、
自宅で静かに息をひきとれたら理想的だ思っている。

心療内科を日本で設立された博士は、すでに天国
へ旅立たれた。

心療内科は、その後、各病院で増設されていったようだ。

創立者の池見博士のような、極めて、スピリチュアル的
(あえて、この言葉を使うが)で、心理学的な奥深さと
医科的専門知識を兼ね備えた、達人を、私は知らない。

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自然治癒力とは、何か?

それは、前回でもみたように、本能的に生まれながらに
生物に備わっている身体を健全に機能させる働きをいう。

自律神経やホルモンバランスなどの精妙な仕組みによって
常に一定の安定した働きの状態に身体は保たれている。

が、池見博士は、人間の自然治癒力とは、動物
たちと比較すると はるかに見劣りしている背景を考えた。

引用する:

"両棲類や、爬虫類では脳機能の修復は日常茶飯事であり、
人間のように、脳卒中をおこして半身不随になった
カエルなど見たことが無い。”

では、なぜ、爬虫類は脳卒中を起こさず、人は、起こし
半身不随になるのか?

それは、人の心の仕様が原因だと、博士はいう。

人の持つ、三つの心の仕様。
Cの心(本能的で、子供のような純粋性のある心は、生きる
ための様々な欲求と、身体を一定に保つホメオスタシスを
支配している)が、成長にともない、Aの心大人の心)
に阻害されていく。

文学者の中野好夫氏は、その有様を次のように言う。

”獣、いや、動物のほうが、はるかに、美しい調和の中で
生きているのではないだろうか。

およそ、世に人類ほど、邪悪で、残忍で、貪欲で、しかも
醜ろうな生物は、かつて、存在もしなかったし、また
将来も断じて存在しえまいとさえ思える”

"邪悪で、残忍で、貪欲で・・・の生物”と言わせしめた
心は、Cの心でも、Pの心(親的な愛情をもち、道徳的心)
でもなく、A(大人の心)である。

その果てしない権力欲望を持つ ”エゴ”意識は、人の負の
感情や欲望を創り出す。
(注:PACのそれぞれの心に関しては、6月30日の記事を
参照してください)

さて、カエルは脳梗塞にならない‥のお話に、戻すと・・
ヤモリが足をもぎ取られても、また、生え直す再生能力を
持っているのは、他の生物でも普通に見られること。

この、自然の心で生きている彼らの、驚異的な自然治癒力!

彼らと比べて、人間の、そうした エゴ的な感情や心が
本来の”自然の心”をもつ私たちの、Cの心への圧迫とともに、
自然治癒力を抑えているようだ。

それでも、大方の病は、自然治癒力の発動で、未病のまま、
症状になる前に、抑えられている。

しかし、これまでの、医学界では、自然治癒力の働きや機能
について、心身との関係性で考えてこられなかった。

そんな従来の医学的背景について、池見博士は ”人間不在の医学” 
と呼んでいる。

池見博士は、次のように、”人間不在の医学”について述べている;

”量子物理学のような、科学の先端をゆく領域に属さない
一般の医師の中には、19世紀の科学観を抜けきっていない
人たちが多い。
・・・
人間を生かしている全体的秩序が見失われていたことに、
20世紀末になってようやく気付き始めているのが現状と
いえよう。・・・

古代の医学は、人間を心身一如の存在としてとらえ、
全人的な立場からの治療を行うものだった。

すなわち、病気を特定の器官の病態としてだけ、とらえる
のではなく、人間としての存在の在り方のひずみに起因
するものとして、取り扱っていたようである。”

この池見博士の意見は、博士の診療の特性を端的に示している。

とくに、最後のライン、病が、
人間としての存在の在り方のひずみに 起因するものとして”、
取り扱うことを忘れた現代の医学。

その欠けている”全体性”を補うために、独自の路線で、
心療内科がたちあげられた。

心療内科治療の提唱する、”人間を心身一如の存在”とみなし
病気を特定の器官の病態としてだけ”に取り扱わない、
池見博士真髄がここにある

それは、自然治癒力セラピー協会の 自己セラピーの基盤的
考えと一致する。

”心身一如” の理念、は、博士流に、セルフコントロールという
手法につながっていった。
上に述べた、PACの心の統合である。

自然治癒力セラピー協会では、”心身一如”の理念は、実際の
セラピー(自己セラピー)に生かされる。

つまり、心(想い)が身体(の状態)造るのだから、
心(想い)を、宇宙意思の完全性に波動をあわせれば良い。

”宇宙意思”に即した、人の本来もつ、”自然の心波”に整えれば、
人の細胞は、病態にはなりえないし、病態は、自然体(健康体)
にまた戻る。

宇宙意思とは、絵に描いた餅ではない。

私たちは、宇宙の元素で造られたこの肉体分子を持つ以上、
その宇宙の’物を創成し生かす’心に、満ちている。

それは言い換えれば、”祝福され” ”愛されている存在”(
もちろん、宇宙意思によって)であるということだ。

このことを 片時も、忘れないことが、健康維持と促進に
かかせないと思う。


続く

参考)
”セルフ・コントロールの医学” 池見酉次郎s・57年9月1日 日本放送出版協会
”ストレス健康法” S.50 池見酉次郎 ㈱潮文社
”セルフコントロールー交流分析の実際” 池見酉次郎 杉田峰康 2007年創元社
”続心療内科” 池見酉次郎 1973年 中央公論社
”心療内科” 池見酉次郎 1963年 中央公論社




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