局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ルパン

2023-11-14 10:03:28 | 見る(映画 劇場 美術館など)
久しぶりに帝劇


こちらの作品

新作 オリジナルです



宝塚でも名作をたくさん書いていらっしゃる先生ではありますが、海外の作品のリメイクはとっても良いけど オリジナルだと(ワタシの)趣味に合わないものもあるのでちょっと心配していた。

なぜって



チケット代‥
良い席で見られるのはありがたいけど高くなりましたのう・・・
これで眠りに誘われたらやるせなさすぎる(ところが今回は目はギンギンだった)



一部Wキャストだったが今回はこの方でした

伯爵夫人は柚希さん 今回出演されなかった方は今巷で騒がれているあの渦中の劇団宙組のトップをついこの間まで長年(長年過ぎ)勤めていた方
敢えてあの事件については言及しませんがその方で見ちゃうと色んな感情も入っちゃうと思うのでこちらのキャストの回でよかったです

感想は‥



とにかくこの方のための作品だったな~

すごいわ 古川くん

歌も芝居もダンスも/div>
帝劇に出始めだ時から結構見てるけど着実に進化してらっしゃいますね
そしてTVドラマでも様々な役をこなしてるけどその役に溶け込んで演じられる可塑性がスゴイ 某ジャニーズ俳優みたいにどの役をやってもそれ臭が出るわけじゃなくちゃんとなりきるんですよね、彼は・・・
そしてこの舞台ではリミッターを振り切って演じてる感があって 実に実に楽しかった。

女装してフレンチカンカンまで踊るんですよ!
それに顔もスタイルも秀逸 こんなにかっこよかったっけ? ハヤブサ消防団の時は不気味だったけどな・・・(ってところもスゴイ)



またカリオストロ伯爵夫人(実は女詐欺師)の柚希さん この方も男装で現れたり妖艶なドレス姿でも 
宝塚トップだった頃に比べてだいぶお太りになられたがダンスやアクションはキレっキレ!


また令嬢クラリス役の
この方の天使声と歌は一度生で聴いていただきたい 寿命延びます



元子供店長の滑舌の良さと若いのにさすが培ってきた舞台勘のようなモノを感じたな~ モーツァルトの時はまだちっちゃかったのに大きくなったね~ってのは祖母目線か・・・


ガニマール警部 ボーマニャン 薬中のホームズ 20世紀騎士団の芸達者なおじさまたち ダンサーズ
それぞれの役所にちゃんとストーリーの中でスポットライトを当てて作り上げてるのが(良い時の)この先生の脚本ですね。ちょっと説明部分が過剰な所が余分、ルパンの背景なんてみんなわかってるじゃ~ん などと思ったところもあったけど
(上からですみませんがつまんないのも見てるもんで)

結論 深みはないけどエンタテイメントとしては楽しめました。
チケット代考えなければリピートしたい です。

そうそうワタシの3列前くらいにT橋英樹夫妻が観劇していらした。
待ち合わせていらしたのか別々に席に着いて帰りも一般客と一緒に出られてごく自然で感じ良かったなー
以前元ジャニーズとなんとかメ◯サカップルが客席が暗くなってからの出入り 席にふんぞりかえって飲み物(禁止の劇場)飲みながらの観劇が気分悪かったんですよ
騒がれると思ってるのか?自意識過剰ってもんだよな

その点T橋ご夫妻の自然体でと夫婦仲良さそうなのも好感が持てた
そりゃー「英樹さん髪の毛ホンモノかねー?」くらいはささやいたけどね。


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美術館に行った詳細

2023-10-19 22:10:52 | 見る(映画 劇場 美術館など)
前日記より続きです。



受付からエレベーターに乗って6階につく。
これから三階まで展示を見ながら下がっていく方式



素敵な空間でした



中でスケッチしてもいいよ という張り紙

それを見て中に入っていく




まず入口が この危険な部屋
床が約20度傾いているのね。






これが「めまい」の感覚なのか
机や壁に縋らないと歩けなかった






この美術展がどんなコンセプトでつくられているのか?
ワタシの言葉よりもこのサイトをご覧くだされ。

もちろん細密な山口氏の作品も終日眺めていられそうで楽しかったが







漫画も描くのね、この方






現在日本橋の上を塞いでいる首都高 昔ながらの眺めを台無しにしたと言われているが(ワタシもそう思っていた)
ホントにそうなのか? 本来の太鼓橋のようだった日本橋を西洋建築に習った橋に架け替えた時点で、江戸城を西洋の城に建て替えたようなことなんじゃないか?
いっそ 首都高の上に太鼓橋を立てちゃえ みたいな漫画。



壁の落書きという覚書のような絵と文字は軽やかなのに端正 そしてちょっと皮肉とユーモアにあふれている。

そして

「おお、セザンヌ」




「そんな雪舟な」



と題されて 山口氏の作品とこれらの作品とのセッションの場が設けられて彼の解説も受け取れる。

その他にこちらの美術館の








洛中洛外図屏風 これも素晴らしかったが山口氏の日本橋の絵と相通ずるのですね~ どっちもすごい

ちょっと疲れてデッキにでると







隣に建設中のビルが見える
先日の八重洲のビル建設中の事故を思い出して(落ちてこないでおくれよ~)と内心祈る。



クリスチャン・ダニエル・ラウホの「勝利の女神」とクレーンがなにかの作品みたいだったな・・・

その他 こちらのコレクションの中で好みだった作品をあげると



ルノワール 座るジョルジェット・シャルパンティエ嬢



ピカソ  腕を組んですわるサルタンバンク



オキーフ  オータムリーフ



青木繁 海の幸



霧島武二 黒扇





岡田三郎助 

これだけの作品たちをゆったりした空間で 見られるって贅沢、お得だと思いましたよ。
この美術館 おすすめです。

そして 山口氏、あまりに多彩(才)で「何者?」とつかめず読み切れず 美術展パンフと絵日記を買ってしまった。



ああ 断捨離しようと思っているのに、こういうものからの誘惑には抗し切れませんのう。

それに ここのミュージアムショップに売ってるグッズが素敵なのよ



カンディンスキーの♡のピンブローチとマティスの缶バッジ



冬場のセーターにも使えるな(^^♪


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美術館へ

2023-10-17 21:29:00 | 見る(映画 劇場 美術館など)
行きつけの歯科医へ。

院長は幼稚園以来の友人で信頼できる女医さんです。
とてもいつも新しい技術を取り入れている勉強家。
今回はクリーニングと噛み合わせの調整に。

そしてせっかく都心に行くのでとこちらの美術館をよやくしてあった。



新しい名前になってオープンしてから訪れるのは初めてです。


この人の作品を見たかったのです。


いや〜
才能っていうのは一箇所に(一人の所に)集結しちゃうのね〜


と感じさせる展示であった。

詳細 続きます。


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美人を堪能する

2023-09-28 16:36:11 | 見る(映画 劇場 美術館など)
前記事からの続きです。

原宿 太田記念美術館で
美人画~麗しきキモノという美術展

当世風俗を切り取る浮世絵において、「美人画」は重要なジャンルです。また画中の人々がまとうキモノは当時の美意識を伝えるだけでなく、作品の印象も決定づける大きな要素でもありました。浮世絵師たちは時流にかなった魅力的なキモノを描くことで、美人画の優品を生み出していったのです。
本店では江戸前期から昭和初期にかけての作品を前後期あわせて約130ご紹介いたします。美人画の歴史が通観できることはもちろん、時代とともに変化する流行や着こなし、そして吉祥模様や古来愛された意匠についてもご覧いただきます。それぞれに歴史や物語を持つ模様をまとう女性たちの姿からは日本文化の豊かさにも触れていただけることでしょう。


というコンセプトの展示。

館内は撮影禁止だったのでパンフレットを撮影。


鈴木晴信 林家お筆


菱川師房 美人遊歩図


宇田川豊春 桜下花魁道中図


喜多川歌麿 婦女人相十品 文読む女


鳥居清長 当世遊里美人合 叉江


橋口五葉 紅筆持てる女


渓斎英泉 逢妓八契 富ケ岡の時雨


歌川国貞 江戸名所百人美女 薬げんぼり


揚洲周延 真美人 十四 女学生

眼福でした。
当時のファッションリーダーのような存在だったのが花魁なのか? 豪奢で贅を尽くした着物や帯やかんざし。
武士の奥様やお嬢様たちのそれぞれの立場の着こなしや髪型など。
文様に表れるその頃のいわゆる「推し」の歌舞伎役者の影響など。

見ていると興味は尽きなかったですね。
館内はウイークデイの昼間だったのでそう混雑はなかったが3割くらいは欧米人。中にはオペラグラスを持って一つ一つをえらい丁寧に見ている人もいた。

しかし、着物って不思議なのは、 柄+柄 柄×柄 が多々あるんですね。
例えば 振袖は白地に藍の縞模様の中に松皮菱 帯は雲形 中着は緋色に菊模様 半襟には紗綾形 と 色と模様の勢ぞろいでもそれがカオスにならずにまとまって美しさを醸し出していること。

ワタシ達が普段服を着る場合は例えばブラウスが柄だったらスカートは無地とか 全体無地でバッグだけ差し色とかで特に東京はシック目にまとめるじゃないですか?
この柄×柄ってテクニックはある意味すごいな~ などと感動したりした。

そういえばコロナ禍もあって着物を着なくなって数年、たまには箪笥で待機している自分や母からもらった着物にもたまには日の目を見せてあげようかな~ などと思ってしまった。この暑さが落ち着いたら着てどこかに出かけてみよう。

そして美人図。
なよ~~っとして儚げで憂い顔ってのが江戸から続く美人の条件なんですかね。
現代の女優さんでいうと そう 「木村多江」だね。

ワタシの周りのオジたちが、彼女を見て「イイオンナだな~」って言う確率が高いのは、この時代から連綿と受け継がれていた「美人感」がDNAに刷り込まれているからではなかろうか? と秘かに納得いたしました。
ワタシも彼女は好きですけどね。

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こういうのがあるからやめられない・・・(追記しました)

2023-08-16 12:39:00 | 見る(映画 劇場 美術館など)
コロナ禍以来、ずいぶん生の舞台の観劇から遠ざかってしまった。
度重なる公演キャンセルで心折れたのと、色んな公演が復活してから、なぜかチケットが取りにくくなったったらありゃしない・・・

この劇団のチケット確保は自力ではほぼ無理なので、舞台友Nのお力にすがるんだけど、最近は彼女もかなり苦戦、そして一公演で確保できるチケット数も少なくなったらしく、以前のように観劇トリオで一緒にが無理になったのも寂しい。

この公演は名作の再演、しかも 先月の大劇場の公演がコロナ感染で半分くらいキャンセルになったもの。
あちらのファンも東京に来るだろうし、チケット争奪はものすご~~く大変だったようだ。

しかし、さすがNの実力。色々を駆使して取ってくれたチケットは・・・



SS席 しかも二幕目の始まりで役者さんが通る通路脇であった。
ワクワク・・・





フランス革命、王宮や革命家の登場人物も実にドラマチック。面白くないわけがない。

この演目は 宝塚の日本初演でも東宝のミュージカルでも見た。

両者でかなり演出が違っていて、宝塚のはヒロインがアントワネット、東宝の方はロナンの恋人役のオランプがヒロインという感じだった。(オランプが神田沙也加ちゃんだったのね あんなことになるとはね・・・)
今回は後者の演出。

アントワネットに圧倒される - 局の道楽日記

水曜日、いつもの観劇トリオで月組。小池先生演出のこの劇団では新作、1789ここのところしつこく言ってる気がするけど、やっぱりヨーロッパのミュージカルって趣味だわ。ち...

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今度は東宝 - 局の道楽日記

天災の中で地震ってのが一番いやですね。熊本の映像を見ると五年前の東日本の震災の記憶がよみがえる。経験したことのない揺れ、その後の余震、携帯の警報、津波の映像、A...

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しつこいようだけど、ここの所、この劇団の観劇からもだいぶ遠ざかっていたので、色んなジェンヌさんももちろん、トップさんでさえよくわからなくて、浦島太郎状態だったんだけど、ロナン役の礼まことさんってこんなにも歌がうまかったんだ~~ と感動した。
あとデムーラン役の暁さん ロベスピエール役の極美さん ダントン役の天華さんの革命家トリオも同様、安定の歌うま。
女性たちも オランプ役の舞空さんも上手だったが アントワネット役、有沙さん ソレーヌ役の 小桜さん の二人の実力にたまげ、アルトワ伯爵役の瀬央さんの美しい悪役っぷりに魅せられました。


星組公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』初日舞台映像(ロング)


まあ、ごらんください。よさが伝わるかな~?

言いたくないけど、この演出家の先生の前作の宙組の作品では やはりSS席だったのに寝た罰当たりのワタシとMちゃん。
今度はお目目ばっちり、いつまでも聴いていたい、見ていたいと思った。

こういう巡り合いがあるから、観劇もやめられない。
これはブルーレイも買いたいくらいです。

     ☆ ☆ ☆

ここより追記)

昨夜、この記事を書いたあとにネットニュースを見ていたら、びっくり、昨日(8/15)の昼公演の一幕後に休演が決まったんだそうだ。 二幕目と夜公演、まさにドタキャン。出演者の体調不良が原因らしいですよ。
このプラチナチケットを手にいれて、多分ワクワクうっとりしながら鑑賞していた観客のみなさま、気の毒すぎる・・・
休演予定は8/17までだそうだけどその日に再開できるのだろうか?
心配なのは誰が体調不良だったのでしょうか? ネットではトップさんという噂だけど、彼女が歌い演技できなかったら確かに替わりはいないでしょうね。
体調管理云々と誰も責めないから、しっかり治して責任感から心など病みませんように。

元々さ、宝塚と東京と二か月ほぼでずっぱりの公演や全国ツアーや宣伝や他のTV出演やファンとの集いやら・・・
もちろんその準備のお稽古も
局家オット、相撲ファンですが 「年6回の場所は多すぎる、地方巡業もあるし、あれじゃ病気やケガしても直す暇がない」と力士を心配してますが、ジェンヌも同じだよ~
しかも太ると悪口言われるから、あの華奢な体形を保って過酷な稽古と公演に耐えるジェンヌ・・・
確かにあの劇団に入って舞台に立つという夢が実現できた彼女たちは自ら進んでその道に耐えてるのかもしれないけど、その情熱を利用しすぎてるんじゃないですかね?



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映画とランチと美術展 vol.2

2023-08-12 22:15:34 | 見る(映画 劇場 美術館など)
やっと続きが書けた。 
前々記事映画とランチと美術展 vol.1 - 局の道楽日記からの続きです。

私はこの画家については先入観があったのですよ。私の幼少時から結構長らくこの画家さんをモデルにした裸のなんちゃらみたいなシリーズのドラマがありましたよね。

祖父母などが居間のTVで見ていたのでそれを垣間見ていただけだったが、言っちゃ悪いが主演の俳優さんがかっこいいわけじゃなく、田舎が舞台となったハートフルコメディ?みたいなものがその当時の生意気な女子に受け入れられるわけがないではないか!

それで、実際の作品をきちんと見たこともなく「山下清」というとあの芦屋さんの風貌しか浮かばずに過ごしていたのであった。

しかし・・・
彼の生誕100年を記念する大回顧展
見てよかったな。





山下清(1922-1971〔大正11-昭和46〕年)は放浪の天才画家として知られており、懐かしい日本の原風景や名所を貼絵で表し、多くの人々の心を捉えました。生誕100年を記念する本展では、代表的な貼絵の作品に加えて、子供時代の鉛筆画や後年の油彩、陶磁器、ペン画などを展示し、山下清の生涯と画業をご紹介します。日本各地を自由気ままに旅する生活を好んだ清は、驚異的な記憶力をもち、スケッチやメモを取らずとも、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出すことができました。ときおり旅から戻ると、高い集中力を発揮して、手で細かくちぎった紙片を緻密に貼り合わせることで、超絶技巧的とも言える貼絵を制作しました。そこに見られる丁寧な細部描写と豊かな色調という魅力は、油彩やペン画、水彩画など他の作品にもよく表れています。このような多彩な作品約190点、そして旅に持参したリュックや浴衣、所蔵していた画集などの関連資料を間近に鑑賞することで、49歳で逝去するまで個性的な創作活動を続けた山下清の世界をご堪能いただければ幸いです。 パンフレットのコピー

幼児の時の病気が原因で吃音と障がいが残った彼は、施設時代に貼絵と出合い、その後徴兵検査が嫌で学園を飛び出して放浪の旅へ。そこで見た景色を作品にしたわけですね。
見たものをそのまま記憶して細密な技法で貼絵として表現する。
その驚くような技法、同じ大きさに切った紙を丹念に大きな空間に隙もなく貼り合わせた空や、細いペンで描かれたかと思うと細い細いこよりを貼り付けて表現した線とか・・・
この作業を一人だけで仕上げられるのは やはり尋常じゃない天才ですね。

館内は一部を除き写真不可だったので、各部屋の入口のポスターを撮影

長岡の花火 1950年 貼絵

満天の星空に上がる花火 上がる火の線はこよりで出来ている。それを見る人々のざわめきまで伝わってくるような絵


グラバー邸 1956年 貼絵

貼絵の材料は 古切手のような素材まで多岐に渡っていた。その様々な材料や色がニュアンスになって一つの作品の深みを与えている感じ。
遠目で見て楽しみ、近くで見て、その技法にビックリさせられて・・・


スイスの町 1963年 貼絵

ヨーロッパ各地を回った時の記憶で描いた作品 とても写実的で美しい

エッフェル塔好きなワタシ エッフェル塔コーナーに彼の水彩画のハガキが加わった


とにかく色のセンスが素晴らしかった。こんな素敵な画家を いわば「食わず嫌い」で認識してこなかったとは・・・

 ☆ ☆ ☆

SOMPO美術館の収蔵作品 撮影可能のもの

望郷 東郷青児 1959年


さあ、ボートに乗りに行こう グランマ・モーゼス 1949年


ひまわり ヴィンセント・フォン・ゴッホ 1888年


こじんまりしてて良い美術館だったな。新宿からも近いし

鳥爺 1・2


鳥爺1と局


この日 映画を見たあとに、この美術展を見るべーと提案してきたのは鳥爺1だった。
私も思いがけない出会いと発見があって見て良かったな~と彼には感謝してますよ。
実は鳥爺1の家にも「画伯」と私たちが呼んでいる、染色体系の先天性障がいを持った長男がいる。今はウイークデイはグループホームで生活し、週末に帰宅している。
彼も独特な色彩の感性があって、障がい者の作品展で某関西の美術館に出品されたこともある絵や文字を書くのですよね。
彼のことは生まれた時から知っているし、その成長過程やその度々の両親の状態も知っている。

この日ランチを食べながら、鳥爺1が「今 困ってるんさ」と私達に告げたことは、私と鳥爺2をしばし絶句させる事案であった。
よくその障がいを持ってる子たちが「天使」なんて呼ばれることもあるが、個性を持った成人男子になって、両親に似て身体も大きく、独特なこだわりが強い彼は、実際問題 決して「天使」じゃないですからね。
そりゃあ育ててる過程で愛情も喜びもあるのだろうが、何かが起こると両親の苦悩も大きすぎる。
鳥爺夫妻は責任感を持って、きちんと対処してきたが、時々彼が 「細胞分裂からやりなおしてこいや」と皮肉な笑いと共に言うせりふにも「そんなこと言うもんじゃないよ」とたしなめる言葉も出ないわけですね。

ワタシの子育ての目標は一言で言ってしまえば「幸せに自立できるように」と思って成してきたが、これから自立はできないであろう彼らの子育てはいつまで続くんだろうか・・・
淡々と物事に対処して頼り甲斐があるし、何かと面倒見がいい鳥爺1が時々見せる 諦念のような表情。

「この美術展、〇ちゃんに見せてやりなよ」って言ったワタシに
「そうだな」と言ってたけど実現するのかな? 
私達と能天気に遊んでる時間が少しは彼の気晴らしになってるのかな。
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上野は暑かったけど満足した

2023-07-28 20:58:03 | 見る(映画 劇場 美術館など)
言いたくないけど暑すぎますね。
こんな酷暑の日は用事がないなら自宅にいるのが一番なんだけど、どうしても見たかった美術展に。
思い立って予約サイトを見たらオープンからの2枠はいっぱい、12時からの枠だけ余裕だったのでそこを予約(そりゃ~暑いからねえ)



暑い~💦



暑い暑い~~💦



駅から結構歩くよね
やっと目的の







都美術館





写実的な初期の作品から 後期印象派の影響を受け、野獣派と呼ばれる時を経てそれ以降は静謐な作品に
第一次大戦の影響を受けた内省的な時代から明るいニースで描かれた開放的な時代。
各々の時代や他の画家たちの影響も受けつつ、それを取り入れて変化しつつ進化しつつしていった様を堪能。
これだけたくさんの作品を一度に見られたのはありがたかったな。



一人の良い所は好きなペースで見回れる所ですね。
今日は上白石萌歌ちゃん解説の音声ガイドを借りてじっくり見た。
案外空いてて、人垣の後ろから見るような感じじゃなくて良かった。美術展が予約制になったのはコロナ禍での数少ない良い影響だと個人的には思うな。入場に何時間もかかったり、通勤ラッシュみたいな中で絵を観ても楽しくないもの。

カラフルで可愛らしい彼の画く女性が好きだ





パイプをくわえた自画像





赤いキュロットのオダリスク 南仏時代の絵



静物画も独特な色






「夢」 この絵のためのクロッキーも展示 シンプルな線だけど味わいがある



この裸婦の絵も描きなおしてどんどんシンプルになっていった絵




「鏡の前の青いドレス」









「赤の大きな室内」





「黄色と青の室内」



「マグノリアのある静物」



「女性の顔 『星柄のヴェール』」かっこいいな~ この線



晩年マティスは病を得て手術して生活は不自由になる。
その時から色を塗った紙を切り絵として作品を作るようになる。

なんか、今見てもとてもモダンじゃないですか?

季節外れのクリスマスツリー - 局の道楽日記
この切り絵のシリーズが好きすぎてタイルに描いたこともあった。







最後に画家は集大成として南仏のヴァンスに「ロザリオ礼拝堂」を作る。
この礼拝堂の写真や動画も見ることができたが、朝、昼、夜と時間によって表情を変えるその空間がなんとも素敵だった。
おもに青と黄色で彩られたステンドグラスとそこから差し込む日の光に染められるキャンドルたち、単純で力強い線で描かれた聖母子像やキリスト像。
こんな礼拝堂は神様が身近に感じられるに違いない。



満足して見終わり、ミュージアムショップに行ったら、この青と黄色の世界と海藻のようなモチーフがTシャツになっているのを見つけて思わず購入。高いな~と思ったがしっかりした布と縫製だった。
この夏着倒そうと思う。
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一人映画で見たのは

2023-07-07 19:39:20 | 見る(映画 劇場 美術館など)
前記事で、オットと一緒に出掛ける先でもめて、結局ドライブに行ったので、一人で見ることにした映画がこちら


映画「TAR/ター」日本版予告編/5.12劇場公開


kebaさんのブログで紹介されていて、音楽関係の映画を好むワタシ、これは見なきゃ・・・ と思ったのである。
世界最高峰であるベルリンフィルで首席指揮者を勤める女性 リディア・ターの栄光と転落のお話。

改めてkebaさんの記事を読んで あら、ほぼ同じような感想だわ~と認識いたしました。
実在の人物のドキュメンタリーみたいでしたね。リアリティーが。

2時間半という結構長尺の作品だったが、身じろぎもできないくらい濃密にせまられた映画だったな。

色々ネタバレしそうなので感想を箇条書きにすると

・コンダクターってあらゆる教養を持ってないとなかなかできないみたいだ。音楽だけじゃなくて歴史や文学、あらゆる文化的な教養がないと、作曲家の意図を読み取り、自分の表現に結び付けることって難しいんじゃないか・・・
・作曲に行き詰まり悩んでいる時に、ドアホンの音色にさえ神経を刺激される。天才って大変ですね。 そこまでじゃなくても音楽家の友人はお湯の湧く音が和音に聞こえていらつくことがあると言っていた。 絶対音感なんてなくてよかったな~と思ったワタシ。
・ジュリアード音楽院での授業で非白人の生徒で口論になり、その部分を隠し撮りされて編集されてネットに拡散された彼女。 こういうクラシックの世界とSNSとかAIの世界の相性ってどうなんでしょうね?
確かに新しいクラシックの奏者でもyoutubeなんかで活躍されている方もあるけど、繊細な人ほどそれが原因でうちのめされることもあるんじゃないか?
・エルガーのチェロ協奏曲が良かった。ヴァイオリンもいいけど、チェロのあの中低音が快く思えるのは年取ったからなのか? もしこれから何か楽器を習い始めるとしたら、チェロ弾きたいな~
・ケイト様がやっぱりすご~い

                  以上です。

オットと観に行かなくて良かった。あんまり非文科系理系中年には向かない映画だったから。
・とにかくケイト・ブランシェット様がすんばらしい。
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ビール工場 2杯目っ!

2023-06-23 16:14:22 | 見る(映画 劇場 美術館など)
さて、先月 ↓ こちらの工場を見学して、味を占めた枯山水爺と局

左はビール工場🎵 - 局の道楽日記

みなさまご存知ですよね〜,松任谷由実-中央フリーウェイ(YumiAraiTheConcertwitholdFriends)このユーミンの歌助手席に乗り、西方面に行ったあの若き日、カーステレオ(その...

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次はキリンだべとさっそく予約してこの日を迎えた。

ちなみにサントリーは無料 こちらは一人500円であります。

予約は朝10時。
いやー、東京のラッシュを舐めてましたね、ワタシ・・・

特にひどいのは山手線某駅までの私鉄 短時間なのだがその人の圧がすごすぎた。こういう電車に毎日乗って仕事に行ってる方って大変だよね~ 頭が下がるわ。

そして目的地 京急生麦駅までの経路をG先生に聞いてみたら、なんだか色々な経路が出て来る。う~~むと疑問を抱きながら ラヴィリンス駅で一番速いという経路の電車に乗ろうとしたら、なにかで遅延で着そうにない。
仕方ないから山手線ホームに移動。ここで5分くらいロス。




品川駅も 結構な人。
ここで京急に乗る。この路線は羽田空港へ行く時しか使わないのであまり馴染みがないし、急行と鈍行で乗るホームも違うし、案内板には日本語、英語、ハングル、中国語と同じ間隔で表示されるところがややこしい。インバウンドに考慮もわかるが、そうなると日本語表示の時間が少なくなるんだよな。でウロウロしてしもた。
この時点で10分遅刻確定。ところが同行の鳥爺たちは予定の電車より1本前に乗れたからと10分早く着くんだと・・・ヤバい

やっと京急川崎。ここで鈍行に乗り換えなければならない。
今までの喧騒とラッシュがうそのようにホームには人がまばらであった。



ところが、である。
ワタシとんだドジを踏んでしまった。ここは初めて降りた駅。発着電車の表示を見ると通過電車のあとに鈍行が来る。
それまで5分ほど時間があったので、(そういえば生麦と言えば 『生麦事件』があったとこだな。生麦事件ってどんなんだっけ?)とグーグル先生に聞き、ウィキペディアなど読んでいたんですよ。
ワタシは軽い活字中毒気味なので、何か読み始めると周囲の状況が見えなくなるんですよね。
これで何度も電車の降りおくれなどしているのにもかかわらず・・・ だ。

途中電車が来たのはわかったが、車両に人が載ってないので回送電車だと思って、そのままホームに居続けてしまった。
そして、ふと表示を見ると、乗るべき電車の時刻は過ぎているではないか! 回送電車と思ったのが乗るべき電車だったらしい・・・
残念なことに鈍行は10分おき。これで20分の遅刻決定! である。これはヤバいよ、ますますヤバい。

何も急に過疎化しなくてもいいじゃないか、京急沿線!

一応改札口まで走って行って待ちくたびれた爺2と会ったところ

「おまえさ、人より足がみじけ~んだから、歩くの時間かかると思ってもっと早く出てこいや」
「おかげでよぉ 30分立ちんぼで待ったぜ」



と生麦駅で二人に散々文句言われたがこればかりは反論の余地なし。「あ~ ごめんごめん」と謝り

気を取り直し、目的地へ







サントリーもだったが、酒関係の施設はあか抜けてるね~
見学予約5分前に到着 守衛さんもフレンドリーだった。



さあ、工場見学の始まりです。枯山水トリオは今日も行く!





麦とホップ。麦の粒の味見をさせてもらう。香ばしくてちょっと塩でも振ればそのままつまみになりそう。
噛んでいくと甘みが出て来るのはでんぷんが口の中で糖化されるからですね。


麦畑と


ホップ畑
マスクをしてこちらを向いているのが今日の案内役のお兄さん。
サントリーは若いお姉さんたちだった。




ホップは裂いて香りをかいでみた。

仕込みの過程の見学に入ります。






タンクの直径は8mあまり








サントリープレモルの売りは 原料の「天然水」ってことを強調していたが、
ここの売りは 「一番搾り」という麦汁の製造過程なんじゃないかと思った。




見学の途中で 一番搾りと二番搾り麦汁の飲み比べコーナーあり。



左の濃い方が一番搾り 右がその搾り滓に水を加えてもう一度煮だした二番搾り麦汁。 出汁と同じですね。
一番搾りの方がもちろん甘みも深みも深い。






飲み比べる鳥爺たち

次は発酵と貯蔵工程。




酵母の働きの解説
なかなか凝った趣向で、テーブルの上からの光を受けて手で酵母のしずく型を作ると、そこからアニメがテーブルに映し出された。
こちらはビールの味に合わせて何百種の酵母を貯蔵してるらしいですよ。







次はパッケージングコーナー








ホームタップ用のペットボトルに詰める機械
缶の洗浄から充填までの機械など見られた。

さて、次はいよいよ試飲コーナーです。



ブルワリードラフトマスター(キリンの社内資格で美味しいビールを供給するための知識と技術を習得された方たちらしいです)が注いでくれる。





まずは一番搾り ちょうど良い泡がたち美味しそう



おつまみはこのスモークした柿の種とクラッカー一袋ずつだった。
試飲時間20分
ちなみにサントリーはおつまみ1種 試飲10分
無料と有料の差か?



一番搾り三種 中央と右はプレミアムと黒ビール プレミアムは贈答品のみで購入可能だそうです。
エールっぽくて美味しかった。
誰か贈答してくださいw



この心底幸せそうな顔



最初の一杯330mlと150ml×3だから結構な量でしたね。
昼間のビールは美味しくて回る。
ご機嫌で工場見学を終える。







敷地内の緑道も良い感じでしたね。

さて
「駅の周りは何にもなかったから、ここで昼飯食べようぜ」
「じゃ、また飲んじゃうがね」
「一杯だけにしようぜ キリがないかんな」
と、示し合わせて

こちらの工場併設レストランに。今年の4月にリニュアルオープンしたらしいですよ。









オサレな店内





ビールに合う前菜プレート(限定10皿)と シラスと野菜のパスタをシェア
一番搾りプレミアムを一杯ずつ。
美味しかったですよ。



良い気分で駅まで戻る。



マンホールの蓋もオサレである。

途中ワタシの遅刻の元になった「生麦事件」の碑が・・・








この時読んだウィキを思い返すだけの浅い知識故の感想だが、偶発的な出来事で相互の言語と習慣を知らなかったゆえの悲劇。
お互いの習慣や文化を理解してない人同士が袖摺りあった所で誤解による攻撃。
こんなことで国同士の争いが生じた歴史がもしかしたら今の世でも起こりえるかもしれないかもと思うと恐ろしいですね。

と、ちょっと真面目に〆てみましたが、この後爺さんたちともう一施設訪問。



長くてすみませんでしたが
続きま~す 

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バケモノは楽し 続きです

2023-06-12 23:55:39 | 見る(映画 劇場 美術館など)
前記事からの続きです。

結構怖がりだと思うのだけど、怪談とか魑魅魍魎や幽霊が出て来る話は惹かれてしまう。
ホラーとかスプラッターみたいな血しぶきがドバっみたいのはダメで、できればユーモアの存在するお化けとかロマンのある幽霊話とか・・・ が好きだ。

だからこの方の作品展がばっちりハマったのかもしれない。

パンフレットの表 4種類ある














つなげると「地獄十王図」になる。エンマ大王始め地獄の王たちが猫たちを責める大作。それぞれのバケモノも猫たちも個性豊かでおどろおどろしいながらユーモアがある。



パンフレット 裏

作者の猫と化け物への愛が感じられる。






前記事にも載せたが入り口のやぐら。
この中でどんな世界に会えるのかワクワクしましたね。



絵本「いもうとかいぎ」の世界











「どっせい! 猫又すもう」の世界 すもう技とかけ声がおもしろい。











「えとえと合戦」



















絵本「九つの星」の世界


















この絵本はお話も絵も装丁も「クール!」
あまり素敵なので買ってしまった。





不気味可愛く、個性的な猫たちよ。描かれた細部まで飽きることなく見ていられた。












こちらの美術館は、そんなに人が群れあふれてないので、何事もゆったりしているんですよね。
作品を堪能して、オットとカフェにて一休み



コーヒーもチーズケーキも 地味にw美味しい。
席の間隔も十分なので落ち着ける。隣には白髪のマダムが一人でコーヒーを飲みながらゆったり読書をされていた。
世田谷だなぁ~



席はガラス越しに見える中庭に向かっている。緑が目に優しい。
一方ではゴジラもいる。



この日の雨を含んだ濃い樹々を映したガラス窓には どっせい!ねこまた相撲が描かれていた。







家に帰って 「九つの星」の絵本をゆったり読んだら、どうしても他の作品も手元に置いておきたくなって、





作品集の①と②もアマゾンでポチしてしまった。
①は残り2点でプレミアがついていたのか高くて うへ~となったがやっぱり手元に置いて細部まで眺めたい!との誘惑に勝てず・・・
美術展ははまるとこういう出費が多くなりますね~

この展覧会9月3日まで。
個人的にはとてもおすすめです。
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バケモノは楽し vol1

2023-06-11 23:11:32 | 見る(映画 劇場 美術館など)
今日は子供と孫と過ごす予定もなく、朝から雨だし夫婦二人で、車で行けて、室内で遊べる所に行こうと
こちらへ



新宿駅のポスターを見て興味をひかれていた



石黒亜矢子氏の展覧会です。いや~~ 面白かった。



特別展の入り口にて。
「ほれ、お前の仲間がたくさんいるぞ」と言われてニンマリするワタクシ。
魑魅魍魎のたぐいは好きです。お仲間上等じゃないか!

明日につづく~~
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糸の宝石

2023-06-06 14:07:06 | 見る(映画 劇場 美術館など)
レースの展示会へ

YUMAMAさんにご案内いただいた銀座のギャラリーにゴルフ友人たちと訪ねました。




作品は撮影禁止だったので撮れなかったが、YUMAMAさんの作品始め、みなさんの繊細で優美な世界を堪能させてもらった。

ウィキさんをコピーすると↓

ボビンレース(英語: bobbin lace)は、織りの技法を用いたレースである。通常、糸をボビンと呼ばれる糸巻きに巻き、織り台の上に固定した型紙の上に、ピンで固定し始点とする。ボビンを両手で持ち、左右に交差させ交差をピンで固定しながら、平織り、綾織り、重ね綾織りの3種類で、様々な模様を織り上げてゆく。

職人の熟練に時間がかかるうえ、作成に膨大な時間を使うこと、産業としては機械レースが隆盛であることにより、高度の技術を必要とするレースは、現代では商業ベースに乗ることは少ない。アンティークレースや、ヨーロッパ各地の一部愛好家によりアンティークレースと同等の技術で作成される非常に高価なレースは「糸の宝石」とも呼ばれている。

なお、日本では一般的にレースの技法について「編み」と表現されることが多いが、ボビンレースの技法は正確には「織り」である。また、ヨーロッパの各地域では使用される言語により、様々な呼称が存在する(ボビンレース用語を参照)。


ボビンレース - Wikipedia ←全文はこちら

こんな感じで虫ピンとボビンを使ってほそ~~い糸を交差させながら



こんな感じの作品を織り上げて行く。

こっ細かい・・・・
繊細、そして優美・・・



フェルメールの絵画にもこの技法が描かれているんですね。
一つの作品を完成させるために、どのくらいの手間と時間がかかるんだろう?

同行の友人は、いつもはゴルフ場か食べる場で会うことが多いが、一人は料理の先生で、手芸もプティポワンを始めアクセサリー作りやパッチワークなどもプロ並み、もう一人は茶名も持ち、骨董や着物の世界にも精通している人。
動と静の趣味をバランスよく、人生に取り入れている人たちです。
彼女たちも「眼福でした」と感動していた。

その中の一人がYUMMAさんがレースの模様を染め付けてあつらえた帯の職人さんを知っていて、そこで自分もあつらえた事があるのもわかり、「世の中は狭いわね~」って話になった。

その帯の元になったレース、5年前YUMAMAさんとご一緒にベルギー大使館で行われた、アンティークレースを使った作品展に行って、思わず、どうしても欲しくて買ってしまった作品をこの時、私もしていったのですけどね。



アンティークレースの模様を切り取って、それを囲ったシルバーの枠を彫金したもの。





チェーン部分を替えるとカジュアルにもなったり色々使える。ブローチにもなる。
これを求めた時は、清水の舞台から飛び降りる覚悟で YUMAMAさんとお互いに舞台下まで心中したような思いだったが、するたびに気分が上がり、誰かが目にとめて褒めてくださるという私のハッピーアクセサリーになった。

したがって相変わらず品のない表現で締めくくってしまうのは恐縮ですが
(5年間で十分に元はとった) と思ったのであります。
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民藝館と飲み物グラス

2023-05-18 21:57:52 | 見る(映画 劇場 美術館など)
こちらの続きです。

左はビール工場🎵 - 局の道楽日記

みなさまご存知ですよね〜,松任谷由実-中央フリーウェイ(YumiAraiTheConcertwitholdFriends)このユーミンの歌助手席に乗り、西方面に行ったあの若き日、カーステレオ(その...

goo blog

 
さて、ビール工場見学後、ランチしたあとは井の頭線に乗り駒場東大前で降りて



こちらへ

日本民藝館

日本民藝館公式サイト

日本民藝館

 





何故寄ったかと言えば、枯山水爺たちは時々、漆塗りを趣味でやってるからなのである。
おりしも、今、こんな特別展示をやっていた。





今回の展示は、貯蔵する日本と朝鮮の漆工芸を展覧するもので、日本漆工には柳宗悦が好んだ「漆絵」が描かれたものが多く見られ、朝鮮漆工では貝片で模様を象った「螺鈿」が施された箱類が目を引く。両国の優品に加えて 黒田辰秋 丸山太郎 ら工芸作家の作品も紹介し、日本民藝館の漆工芸の真髄をご覧いただきます。 とのこと。



写真撮影できたのはこの部分だけ。









爺さんたちは 「手が混んでんな~」と感銘を受けていた模様。
本漆塗りって塗っては乾かし、磨き、また塗っての繰り返しで、相当時間と手間がかかるらしいですね。
以前彼らが、樹を削って整形してそれに塗って、自分のお箸を作ったという話を聞いて 「いいな~ やってみたいな」と思ったが、それが何か月もかかったというのを聞いて(止めとこう)と思った。それにカブレも気になるし。

ところで、ワタシが数年前に買った作家モノの酒器、とっても気に入って愛用しているのだが、この前気づいたら、盃の縁が欠けてしまっていたではないか!





こちらの上の部分 「が~~ん」 である。 
そこで爺さんたちに「ねえ、家の盃の縁、ちょっと欠けちゃったんだけど金継できないかな~」と頼んだら、二人とも口をそろえて
「無理!」
「嫌だ!」とにべもないんですよ。
「だって、割れてるもんをつなぎあわせてって高度なこと頼んでるわけじゃないんだよ。ちょこっと金液でも垂らして乾かしてくれればできそうなもんなのに」とねばったら
「そんな簡単には行かないの! そう思ったらお前やってみ」 だそうだ。
漆塗り、奥が深いらしい・・・


   ☆ ☆ ☆

話はビール工場に戻るが、そこの売店で買ったのはこちらのグラス。



この工場限定販売である。 なかなか可愛い。
オットの分と2個求めて
オットに「鳥爺たちと行ってきたよ」と報告した。
「ビールって工場で飲むとうまいんだよな~ 中身は買ってこなかったのか?」とのこと。
重いからね。



やはり、飲み物って それに適した容器で飲むと美味しいもんですね。

メーカーが違うビールで悪いが、このグラスに注ぐと、良い感じの泡が立つ。グラスの縁の厚みもちょうどいい。
脚があるので下面も水滴で濡れなくていい感じであります。



ワインもそのブドウ品種とグラスの相性って、味わいに影響するもんだな~ってのはワインをちょっこら勉強した中で教えられたことの一つである。
(左からカヴェルネ・ソーヴィニヨン ピノノワール ソーヴィニヨンブラン シャルドネ用)

断捨離しようと思いながらも、食器やグラス類は巡りあうとついついお迎えしてしまい、食器棚は満員御礼となってしまうのである。

その後 枯山水爺たちもよっぽど工場見学が気に入ったらしく、来月は麒麟の工場に行く予約を入れていた。
ワタシも行くことになってるのでまたグラスも増えそうである。



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久しぶりにあの劇団公演に

2023-05-14 20:15:08 | 見る(映画 劇場 美術館など)
備忘録です。毒入り注意

長期トップだった方の退団公演で人気演出家なのでチケット難とは聞いていたが、「取れてるよ」との連絡があって
Mちゃんと行ってきた。



一階にあったキャトルレーヴは移転したのか?



ポスターは小さいし、久しぶりに来たらなんだか地味化している東京宝塚劇場






チケット難と言われながらもSS三列目のほぼ中央という良い席だった。



演目はこれカジノロワイヤル(画像はサイトからお借りしました)



始まった。 前から三列目って銀橋の上にいるスターさんたちの真下みたいなもんですからね。
そりゃ~ 臨場感はハンパなし!



まあ この方はお顔もスタイルも恵まれた方ですよね。
真風さんの目線がこっち向いてるのを感じる。ウインクもばっちり飛んでくる。
真風ファンなら死んでもいい~ の席だったであろう。

ん~~ でも、演目は・・・ 言っていいですか? イケコファンの皆様が読んでたら悪いけど、ワタシにとってはホントにつまんなかったのよね~

あのエリザベートの! あのスカピンの! あの1789の! あのロミジュリの! 
そしてそして あのポーの一族の! 
演出家様の手によるものがどうしてこうなるのか わかんない・・・
(あっ そういや銀河英雄伝説と ナポレオンもつまんなったっけな)
ってことで作品はワタシの趣味じゃありませんでした。
登場人物もごちゃごちゃしててわかりにくいし、変にコメディっぽいのがすべってるし。
一番違和感を感じたのが、ボンドが銃を持った敵に四方囲まれても絶対撃たれない。なんだかんだ言って余裕でしゃべりながらその輪をすり抜ける。 ありえんだろ? SS席でも失笑が漏れていた。
エリザや他の作品のパロディのせりふもあったが、あれは要るのか? 笑点の楽屋受けじゃないんだからさ~
ダンスの振り付けも古いな~ って感じでした。

しかし真風さんはどこから見てもかっこよかったです。だけど別に真風さんに限らず、特定ジェンヌ推しじゃなく「作品」を楽しむ見方をする私には、今回はなんか残念だったな~
あっ舞台装置はかっこよかったかな・・・
で、この作品に関しての感想はおしまい(ってこれで終わりでいいのか? まあそういうこともありますよね)

次の1789に期待しておきます。

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上野散策

2023-05-09 21:28:53 | 見る(映画 劇場 美術館など)
GW終わりましたが、色々近場で行ったら見たりしたものの、ずーっと多忙で記録する暇もなく終わってしまった。

ぼちぼちと思い出しながら記録して行こう。



まず5月2日 この連休は暑かったり寒かったりだったが、この日は素晴らしい五月晴れ。
久しぶりにYUMAMA奥様とお会いして上野へ。
彼女と会うのはコロナ前以来でした。

まずは早めのランチと 以前も行った和食の店へ
ここはシェフが佐渡出身なのでそちらの食材が使われている。とても美味しい店




少しずつ味の違うおかずって嬉しいですね



ゴマダレに漬けたお造り




そのままお刺身としていただいた後は出汁をかけてお茶漬け風にする。



    ☆ ☆ ☆

この日の目的は 東京芸術大学美術館
YUMAMAさんの以前の職場関係でチケットをワタシの分まで用意してくださり感謝です。







第一部は巨匠たちの学生制作 明治26年に最初の卒業生を送り出して以来、芸大の前身の東京美術学校は卒業制作を中心に学生たちの作品を収集してきたそうだ。
後の巨匠たちの若い頃の作品がこうして残っているのは幸いなこと。



↑横山大観



↑下村観山



これが卒業制作なのか~ など完成度の高さに驚かされる作品ばかり。

  ☆ ☆ ☆

第二部



東京藝術大学は昭和28年より買い上げ制度が始まったそうだ。
各科から選ばれる首席卒業の作品たち









織物?







現代アートになるとよくわからないんだけど、やはり才能、天才ってものがあるんでしょうね。
美術にしろ音楽にしろ、周りがみな「すごい」という環境は恵まれているのだろうが、プレッシャーも強いと思う。
それに打ち勝った人が世に出るのかな~ なんて思いつつ・・・



立体



踏んでもいい作品



なんか可愛い






5月の若葉との自然なるコラボレーション



見終わってから芸大内のカフェでお茶しながらおしゃべり。
この3年、娘家族が海外に住んでいるという共通項がある私たち、コロナ禍のせいで、会いに行けなかったり、会いに行ったあとに同じ飛行機の中で広まり始めたオミクロン患者が出たことがわかって、隔離されたりの苦労話やら、どんなものをトランクに詰めて持って行ったかの共通する苦労話やらで話がつきなかった。




一番面白かったのは、トルコエアに同乗した日本人がそろって額に絆創膏を貼り、そこにぽつぽつと血の点々がにじみ出ていたという話。なんとそれが「植毛ツアー」だったという話がおかしくてコーヒーを吹きそうであった。
自分の後ろ頭の頭皮をペロっと剥がして、薄めの額に植皮するんだそうです。
コロナ禍の中でも増毛のためには渡航するんだな~ とその情熱には恐れ入る。
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