土曜の朝
珍しく予定のない土曜日であった。
と、携帯のメールが・・・
ドラの幼稚園時代の母友である。かれこれ20年余の付き合いになるのね。
ドラの幼稚園時代は一番の友達だったY君。 その後同じ地元の小学校に進み、ともに中学受験に挑戦し、運よく二人とも目指したところに合格した仲間。
と言ってもドラ友人Yくんは一人っ子で、穏やかなママが丁寧に天塩にかけて育てた男の子。キツイ母に粗雑に育てられたドラとはちょっと毛色が違う子である。
いつもきちんと勉強を怠らず 危ない橋は渡らすにずっと優等生を貫き、よもやのT大落ちで血迷ってKに入ったものの次の年にTを再受験して合格して就職も順調に行ってしっかりした企業に勤務している「心配のない子」である。
中高は二人とも男子校だったが、二人の性格を考えるとなるほどな~というほど毛色の違った学校を選択した。
ドラはYくんの所を「あのマザコン学校」と陰口をたたき、YくんはYくんでドラの学校は「オタク系変人学校」と思っていたのに違いない。
とは言うものの会えば打ち解けあってるようだし、共通の友人も多いし、仕事もどこかで関係しないでもなさそうなのでお互いの動向はなんとなくわかっているようである。mixiとかfacebookっていうのもそういったつながりを保つ役にはたっているようだし。
で、話は戻るが・・・
「聞いてくれる~ Yが今日彼女の実家に行っちゃったの。もらいに行ったわけじゃないけど、もうだいぶ付き合ってるから向こうも会いたがってるし挨拶に行くって急に行っちゃったんだ~ (汗マーク) 心配だし なんとなくブルー」と言うのが彼女から来たメールであった。
何故かウキウキする私w
「ひゃ~ いよいよYちゃんもですか(笑) こりゃーあちらが絡め捕る思惑だねー(と脅かしてみた) ドラの周りの男の子は結婚ブームだよ。 仕方ないよね。いつまでも一人よりいいと思おうね」
結婚が決まったドラ、M子と付き合いだしたのは大学一年の時だからもうかれこれ6年前。高校の時は文化祭の広報(別名ナンパ係)をやってた関係で都内の主な女子高生のアドレスコレクターと言われ、あっちこっちに手をだしてたころから考えれば落ち着いたのはいいものの、大学時代はM子の下宿に泊まりこんだり一緒に旅行に行っちゃったり 学生の本分はどーしたんだ?などと説教するのもむなしく、勝手にやれと見て見ぬふりを決め込んでいたこの幾年。
その間、きちんと真面目に学問して、特定の彼女は作らず、旅行と言えば家族旅行だったYファミリー 就職してから彼女ができたとは言っていたものの そうか、Y君もそういう時代が来ましたか~~
しかし天塩にかけた優秀な一人息子がまさにそういう時を迎えた母の心境ってのはやはりフクザツなものであろう。
傍で見てるとおもしろいが(ヲイ)
その後何度かメールをやりとりしていたが、彼女も土曜日はちょうどヒマだったらしくちょっと会おうかと言うことになった。
しかしドラから電話が・・・
「これからトランク返しに行くよ。土産もあるよ。荷物多いからOO(駅)まで迎えにきてよ」南の島から帰ってきたのである。ホントいつも唐突で振り回されてしまう。この日はヒマだな~と思ってたのに結局バタバタした一日になってしまった。
仕方がないからYママとの時間をずらしてもらってドラを迎えに行く。(当然M子も一緒)
レイバンのサングラス(オット用)シャネルの化粧品(私)とトムヤムクンの素などのお土産をもらい写真をみせてもらって旅話を聞いた。
お盆の時期だから高かったと思ったが 直接現地のホテルやオプショナルツアーを予約したので安くすんだらしい。私は旅費を聞いて一人分だと思っていたのだが、それが二人分だと聞いてびっくりした。ホテルもこちらじゃビジネスホテルの安いの並みの値段だが綺麗だったしおいしい朝食もついてて超快適だったそうだ。日本人はドラたちだけだったらしいが。
考えてみたら「お盆休み」なんて日本の行事だものね。あの辺の時期が異常に高くなるのは日本の旅行会社のぼったくりなんですね。
息子に「Yちゃんが かくかくしかじかで」と話すと、「へえ Yもオトナになったもんだな」と上から目線。
結局そうめんをゆでてドラカップルとムスメに食べさせてから出かけることになった。
Yママ 思った通りなんとなく浮かない顔。
聞けば、まだ彼女にはY夫妻は会ってないんだそうだ。
「電話で話したことはあるし写真は見たんだけどね。まだ会ったことないのよ。それなのにわざわざOO(北方面遠くです)までYがわざわざ行くってちょっと順序が違わない~~?」
私もそれはちょっと気になった。向こうのお嬢さんは進学して東京に出てきているらしい。どうして会わせないのだろうか?
「こっちだといつでも会えるから って言うのよ~~~」だったら一度くらい自分の親に彼女を紹介してからあちらの実家に行けばいいものの。
Yママ 息子の口から「彼女ができた」と言うのは聞いてはいたのもの会ったことなければまだなんとなく現実感が乏しかったと思われる。
それをいきなり 「相手の家に行ってくる」じゃあねえ・・・
ちなみにこの日Yママとお茶したのは 7月にオープンして話題になっていた店である。パリの人気ベーカリーカフェの日本版。
駅ビルの中にベーカリーを併設したカフェとしてかなり大きな面積でオープンした。どうせならそこへ行きたかったのである。
花屋さんの隣にあるので店内はグリーンでいっぱい。天井にも植木鉢が・・(水やりはどうしているのであろうか?)
明るくてシンプルな店内
Yママはここでおすすめ品らしいキャロットケーキとコーヒーを頼む。コーヒーはお湯がついてきて濃かったら薄めるんだってさ(パリ流なのか?)
私はみんなとちょっとだけそうめんを食べただけで中途半端に空腹だったのでお菓子より軽食が食べようとレンズマメのスープにした。
かなり大きなスープカップにレンズマメがしっかりペースト状になってる(粒感なし)のポタージュが来た。それに薄く切ったパンが添えてある、(バターが発酵バターっぽくて美味。パンもしっかりしたかみごたえのある素材のよさそうなパンだった)
ポタージュも優しい味で、上にオリーブオイルが浮かび、それを混ぜ合わせて食べるとコクが出てボリュームもあってちょうどお腹のすきぐあいにマッチした。
オーガニックをうたって材料も吟味しているらしいから仕方ないかもしれないがかなり強気の値段設定である。あとでお持ち帰りのベーカリーの方ものぞいてみたけど、小さなスコーンやマフィンなど200円以上、素朴な焼き菓子類は500円以上。ちょっとお土産にパンでも買おうかと思っても軽く何千円かかかってしまいそうなので自粛した。(それにこの手の焼き菓子とかスコーンって自分でもできそうな気がするし)
しかしお客は多かった。みんなお金持ちなのね。
で、また話はYママとの会話に戻るが、会ってはいないもののYちゃんは結構彼女の様子や付き合いの中身も報告しているようで、それによると本人もしっかり家庭もしっかりしているらしい。やっぱりYちゃんは優等生路線を踏み外さず、築く家庭も真面目で堅実路線を行くのが予想できそうだった。
「ま いつかこういう日が来るんだから仕方ないわよ、っていうかおめでたいことになるかもしれないんだから喜ぼうね」と結論づけた私。(自分もドラの結婚が決まった時落ち込んでたくせにね)
幼稚園時代、ドラとよくアンパンマンになるか食パンマンになるかとか なんとかレンジャーで赤を争っていた二人。とにかく無事に大きくなってそれぞれ家庭を持とうって時期になったのね~と 私も感慨深いもんですわ。
やっぱり男の子の母親ってどっかでこういう時ってさびしいな~。ムスメが決まったって時が来たら、(まあ相手にもよるが)こういう寂しさよりはうれしさが先に立つような予感がする。あっちは当分我が家で寄生しそうな予感だけど・・・
珍しく予定のない土曜日であった。
と、携帯のメールが・・・
ドラの幼稚園時代の母友である。かれこれ20年余の付き合いになるのね。
ドラの幼稚園時代は一番の友達だったY君。 その後同じ地元の小学校に進み、ともに中学受験に挑戦し、運よく二人とも目指したところに合格した仲間。
と言ってもドラ友人Yくんは一人っ子で、穏やかなママが丁寧に天塩にかけて育てた男の子。キツイ母に粗雑に育てられたドラとはちょっと毛色が違う子である。
いつもきちんと勉強を怠らず 危ない橋は渡らすにずっと優等生を貫き、よもやのT大落ちで血迷ってKに入ったものの次の年にTを再受験して合格して就職も順調に行ってしっかりした企業に勤務している「心配のない子」である。
中高は二人とも男子校だったが、二人の性格を考えるとなるほどな~というほど毛色の違った学校を選択した。
ドラはYくんの所を「あのマザコン学校」と陰口をたたき、YくんはYくんでドラの学校は「オタク系変人学校」と思っていたのに違いない。
とは言うものの会えば打ち解けあってるようだし、共通の友人も多いし、仕事もどこかで関係しないでもなさそうなのでお互いの動向はなんとなくわかっているようである。mixiとかfacebookっていうのもそういったつながりを保つ役にはたっているようだし。
で、話は戻るが・・・
「聞いてくれる~ Yが今日彼女の実家に行っちゃったの。もらいに行ったわけじゃないけど、もうだいぶ付き合ってるから向こうも会いたがってるし挨拶に行くって急に行っちゃったんだ~ (汗マーク) 心配だし なんとなくブルー」と言うのが彼女から来たメールであった。
何故かウキウキする私w
「ひゃ~ いよいよYちゃんもですか(笑) こりゃーあちらが絡め捕る思惑だねー(と脅かしてみた) ドラの周りの男の子は結婚ブームだよ。 仕方ないよね。いつまでも一人よりいいと思おうね」
結婚が決まったドラ、M子と付き合いだしたのは大学一年の時だからもうかれこれ6年前。高校の時は文化祭の広報(別名ナンパ係)をやってた関係で都内の主な女子高生のアドレスコレクターと言われ、あっちこっちに手をだしてたころから考えれば落ち着いたのはいいものの、大学時代はM子の下宿に泊まりこんだり一緒に旅行に行っちゃったり 学生の本分はどーしたんだ?などと説教するのもむなしく、勝手にやれと見て見ぬふりを決め込んでいたこの幾年。
その間、きちんと真面目に学問して、特定の彼女は作らず、旅行と言えば家族旅行だったYファミリー 就職してから彼女ができたとは言っていたものの そうか、Y君もそういう時代が来ましたか~~
しかし天塩にかけた優秀な一人息子がまさにそういう時を迎えた母の心境ってのはやはりフクザツなものであろう。
傍で見てるとおもしろいが(ヲイ)
その後何度かメールをやりとりしていたが、彼女も土曜日はちょうどヒマだったらしくちょっと会おうかと言うことになった。
しかしドラから電話が・・・
「これからトランク返しに行くよ。土産もあるよ。荷物多いからOO(駅)まで迎えにきてよ」南の島から帰ってきたのである。ホントいつも唐突で振り回されてしまう。この日はヒマだな~と思ってたのに結局バタバタした一日になってしまった。
仕方がないからYママとの時間をずらしてもらってドラを迎えに行く。(当然M子も一緒)
レイバンのサングラス(オット用)シャネルの化粧品(私)とトムヤムクンの素などのお土産をもらい写真をみせてもらって旅話を聞いた。
お盆の時期だから高かったと思ったが 直接現地のホテルやオプショナルツアーを予約したので安くすんだらしい。私は旅費を聞いて一人分だと思っていたのだが、それが二人分だと聞いてびっくりした。ホテルもこちらじゃビジネスホテルの安いの並みの値段だが綺麗だったしおいしい朝食もついてて超快適だったそうだ。日本人はドラたちだけだったらしいが。
考えてみたら「お盆休み」なんて日本の行事だものね。あの辺の時期が異常に高くなるのは日本の旅行会社のぼったくりなんですね。
息子に「Yちゃんが かくかくしかじかで」と話すと、「へえ Yもオトナになったもんだな」と上から目線。
結局そうめんをゆでてドラカップルとムスメに食べさせてから出かけることになった。
Yママ 思った通りなんとなく浮かない顔。
聞けば、まだ彼女にはY夫妻は会ってないんだそうだ。
「電話で話したことはあるし写真は見たんだけどね。まだ会ったことないのよ。それなのにわざわざOO(北方面遠くです)までYがわざわざ行くってちょっと順序が違わない~~?」
私もそれはちょっと気になった。向こうのお嬢さんは進学して東京に出てきているらしい。どうして会わせないのだろうか?
「こっちだといつでも会えるから って言うのよ~~~」だったら一度くらい自分の親に彼女を紹介してからあちらの実家に行けばいいものの。
Yママ 息子の口から「彼女ができた」と言うのは聞いてはいたのもの会ったことなければまだなんとなく現実感が乏しかったと思われる。
それをいきなり 「相手の家に行ってくる」じゃあねえ・・・
ちなみにこの日Yママとお茶したのは 7月にオープンして話題になっていた店である。パリの人気ベーカリーカフェの日本版。
駅ビルの中にベーカリーを併設したカフェとしてかなり大きな面積でオープンした。どうせならそこへ行きたかったのである。
花屋さんの隣にあるので店内はグリーンでいっぱい。天井にも植木鉢が・・(水やりはどうしているのであろうか?)
明るくてシンプルな店内
Yママはここでおすすめ品らしいキャロットケーキとコーヒーを頼む。コーヒーはお湯がついてきて濃かったら薄めるんだってさ(パリ流なのか?)
私はみんなとちょっとだけそうめんを食べただけで中途半端に空腹だったのでお菓子より軽食が食べようとレンズマメのスープにした。
かなり大きなスープカップにレンズマメがしっかりペースト状になってる(粒感なし)のポタージュが来た。それに薄く切ったパンが添えてある、(バターが発酵バターっぽくて美味。パンもしっかりしたかみごたえのある素材のよさそうなパンだった)
ポタージュも優しい味で、上にオリーブオイルが浮かび、それを混ぜ合わせて食べるとコクが出てボリュームもあってちょうどお腹のすきぐあいにマッチした。
オーガニックをうたって材料も吟味しているらしいから仕方ないかもしれないがかなり強気の値段設定である。あとでお持ち帰りのベーカリーの方ものぞいてみたけど、小さなスコーンやマフィンなど200円以上、素朴な焼き菓子類は500円以上。ちょっとお土産にパンでも買おうかと思っても軽く何千円かかかってしまいそうなので自粛した。(それにこの手の焼き菓子とかスコーンって自分でもできそうな気がするし)
しかしお客は多かった。みんなお金持ちなのね。
で、また話はYママとの会話に戻るが、会ってはいないもののYちゃんは結構彼女の様子や付き合いの中身も報告しているようで、それによると本人もしっかり家庭もしっかりしているらしい。やっぱりYちゃんは優等生路線を踏み外さず、築く家庭も真面目で堅実路線を行くのが予想できそうだった。
「ま いつかこういう日が来るんだから仕方ないわよ、っていうかおめでたいことになるかもしれないんだから喜ぼうね」と結論づけた私。(自分もドラの結婚が決まった時落ち込んでたくせにね)
幼稚園時代、ドラとよくアンパンマンになるか食パンマンになるかとか なんとかレンジャーで赤を争っていた二人。とにかく無事に大きくなってそれぞれ家庭を持とうって時期になったのね~と 私も感慨深いもんですわ。
やっぱり男の子の母親ってどっかでこういう時ってさびしいな~。ムスメが決まったって時が来たら、(まあ相手にもよるが)こういう寂しさよりはうれしさが先に立つような予感がする。あっちは当分我が家で寄生しそうな予感だけど・・・