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久しぶりに来た六本木ヒルズ
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こちらの美術展
私の好きな画家ベスト3の中に入る人
Ⅰ 勝川派の絵師として活動した春朗期
Ⅱ 勝川派を離れて肉筆画や狂歌本の挿絵など取り組んだ宗理期
Ⅲ 読本の挿絵に傾注した葛飾北斎期
Ⅳ 多彩な絵手本を手掛けた戴斗期
Ⅴ 錦絵を多く制作した為一郎期
Ⅵ 肉筆画に専念した画狂老人期
90歳まで長寿だった彼の画業を時代の変遷を感じつつ見ることができた。
初期のころの繊細な筆記
画家として油の乗り切ったのびのびとした風景画
とぼけた諧謔風味満載な漫画 (このおどけた人物の顔立ちが初期の頃のサザエさんに似ていると発見した)
現代に通じる八頭身の江戸女たち。(顔が小さくて手足の長い現在に置き換えてもスタイルが良いといえる女性たちがなんとも言えない魅惑的なポージングでこちらを魅了する)
パンチのきいた藍の色使いと繊細な日本の色の微妙な溶け合い。
あと不思議だったのが江戸から駿河の国あたりまでの俯瞰図だった。この時代飛行機もヘリコプターもドローンもないのになぜこんな空から見た図が描けたのであろうか?
この年で90歳まで生きて、何千という絵を描き、引っ越しを繰り返し、まさに変人で天才。
いずれにせよ、なんて素敵なんだろう
寒い日だったので思いがけなく空いていた美術館。先日の日曜日は入場まで50分かかるとHPに出ていたので恐る恐るいったのだが、この日は良かった。
やはり東京の美術展には会期が始まってなるべく早めでお天気に恵まれない(ジジババが外出しない)日に行くのが良いと思う。
混んでいる時には絵の周りに人が何重にも取り囲み、ワタシなんぞ背伸びして人の間からやっと覗けるなんてこともあるのに、今回絵の前にゆっくり立ち止まって30cmくらいのところで詳細にも見られたのはとても良かった。
思い立って一人で出かけて良かった。
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隣のカフェではこんなコラボメニューがあって、次の予定がなければゆっくり赤富士でも食べたかった所だけどそこはちょっと残念。