時空を超えたマリッジリング

前記事のhttps://blog.goo.ne.jp/toki-tsubone/e/095e22eb188b295b4c7142f8dc4a2925ムスメ母娘と別れたあと、電車で空港まで来たオットは次の日のために職場近くの自分の部屋に戻るというので、ワタシの車はオットに乗っていってもらい、ワタシは自宅に戻るのに都合のいい駅まで送ってもらうことにした。嫌いな首都高を一人で運転して往復するのも疲れるしさってことで。

それでお腹もすいたからどこかでさくっと食べて行こうってことで、この回転ずしに

ムスメに連れられ初体験 - 局の道楽日記
これに書いた通り、ムスメに連れられてスシローデビューをしたワタシ。オットにも「結構おいしかったよ、今度行こうよ」などと誘っていたのでこの日の選択となった。それにここは房総の地魚が中心なのがウリだそうでオットの職場の女性も絶賛だとか・・・



鯵のナメローとかあん肝などのちょっと大人の酒のつまみもあって、お寿司のネタもスシローより新鮮な気がした。
この日は車を運転しなくなったのでワタシだけビールを飲んでｗ結構満足して、おひとり様２０００円弱のお会計で店を後にした。

店を出る時にアルコールのスプレーがあったのでそれを吹きかけ手をこすってから車に乗って駅まで送ってもらったんですね。
そして駅についてオットに別れを告げて改札を入り・・・・
ふと自分の左手を見たら・・・
「あれ？　結婚指輪がない！」いつもはめている薬指の指輪、３０数年親しんでいる指輪がないんですよ！



薬指にはぴったりサイズの指輪がはまっていたような跡はあるんですよ・

（え～～💦　いつ外れたんだろう？・・・）　車を降りる時にオットから「家の鍵あるか？」と注意されてバッグの中をゴソゴソ探したので、多分その時に外れたんだと思い、家に帰ったら多分バッグの中にあるに違いないと信じてそのまま電車に乗った。

しかし、帰宅して、バッグをひっくり返しても指輪はない！　落ち着かない私は（そうだ！　あの寿司店でアルコール消毒した所に落ちているかもしれない！）と思い、寿司店に電話してその付近と席を探してもらい（その節はすみませんでしたね～）　だいぶ時間をかけて探してもらったらしいがそれでもないというのでがっかりして、今度はオットに電話して、車の助手席付近を探してもらった。
それでもないという・・・

私たちのマリッジリング、ブランドものでもなんでもないんだけど、プラチナとゴールドのコンビになってて真ん中にイニシャルが入っていてシンプルながら使い勝手がよく、すんごく気に入っているものである。
ムスメの結婚前に、何かとこだわる彼女の指輪を選ぶのに銀座中の宝飾店を二人で見たが　「色々見たけどママのが一番好みだよ」と言わしめたのに～　
失ってみて改めて感じるそれがどんなに自分にとって大切だったか・・・

そしてここまで来て焦った　本当に焦った。焦りながらも・・・
実はオットが自分の結婚指輪をはめたのは新婚旅行の1週間のみ　仕事の邪魔になると外してしまってあるので、それをモデルに作ってもらうしかないかもしれない・・・　金は値上がりしてるし、オーダーするのもめんどくさいな～　と　せっかちなワタシはその時点で思ってしまった。
それに結婚指輪をなくすのってなんとなく縁起も悪いしな～～

そこで改めて落ち込んだワタシ。ムスメと孫ロスに加えて更にガックリ。

そして就寝前、なんとなく左手薬指が落ち着かないので、とりあえず何か指輪をはめておこうと石がついてないシンプルなのを選ぼうと思った。
ファッションリングは中指にもできるように大き目なので薬指にぴったりしてるのって案外ないな～　と他の指輪を試しながら、宝石箱のすみに、シンプルな指輪を発見。石もついてないしサイズも小さそうだし、これでも嵌めとこうと取り上げたところ・・・

あら～　びっくり

なんとそれは私の結婚指輪そのものであった。

「なんでここにあるの！？」これぞキツネにつままれた状態で固まったワタクシ。
しかしじわじわと嬉しさが増して来たワタシ！
完全に失くしたと思っていた大事なものがあったんですからね。

ってことは、ワタシは無意識に指輪を外して宝石箱に入れ、最初から指輪をしていなかったのに失くしたと錯覚したのであろうか？
しかし、寿司屋を出てすぐに（指輪がなくなった）という感触は確かにあったし、指輪の跡もくっきりあったのですね。

それにそもそもマリッジリングリングを外して保管するという習慣はまるでないワタクシ。

う～～む　謎だ。魔法か奇跡で戻ってきてくれたとしか思えない（単に私がボケてたってのが落としどころだろうが）

この指輪事件でムスメ＆孫ロスもだいぶ緩和されたのは確かである。
すぐにオットに「指輪あったよ　お騒がせしました」とlineしたらその日は「良かったな」と返事があったが

次の日に帰ってきて
「どこから出て来たんだよ」と聞かれて　実は・・・　と答えたら
「お前な～　懐中電灯つけてシートまで剥がして探したんだぞ」とのことｗ

私はまだどこかで、この薬指の指輪は時空を超えて宝石箱に戻ってきてくれたと信じてますけどね。
薬指にこの指輪、小指にちっちゃいダイヤのピンキーリング。普段はほぼこれしかつけないけどどっちもないと落ち着かないのが今回身に沁みたのであった。



孫③がいなくなってから、急に甘えてくっついてくるGちゃん。彼女なりに遠慮していたみたいな空気読む犬。健気です。