局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ゴルフとキャディと威張らない男たち

2023-10-22 21:35:53 | 
木曜日 小中時代の同窓生中心の親睦ゴルフだった。

今回は親友AとMちゃんが出張と旅行で欠席 女子がワタシとNちゃんだけだったのでワタシのいつもの女子G仲間のEさんにゲストで参加してもらった。
何年も中国赴任していたKくんも久々に参加  
あの暑すぎた夏もようやく落ち着いてこの日は綺麗に晴れて絶好のG日で、全体的には楽しかったんですよ。







ワタシの組はゲストのEさんとT君とS君だった




ここはEさんとワタシのホームコースだけどヴィジターが混じるとセルフでは回れない。
なのでキャディさんを着けざるを得ないのですが、この日ついて回ってくれたキャディさんが? ? ?の人だったのですよ。

日本語の発音がちょっと違うな~と思ったら南米生まれの人だった。あとで聞いたら移民だったご両親のもとで生まれて自分だけ日本に来たんだそうだ。

自己紹介の時にはニコリともせずに、タバコを吸っていたT君に
「タバコ消してください Tグランドの灰皿があるところしか吸えないね。カートの灰皿は消すためのもの、吸うためじゃない!」と一喝。
「あっ すみませんね」と素直に消すT君

そして次はEさんとワタシが
「レディスティから打ちますね」と言ったら
「レディスティ? ここにはレディスティはないね」と言う。
今まで 赤ティーとかレディスティーとか普通に言っていたので ?? だったが
「レディスとか女性に限定するのはおかしいってことになった ゴールドティーね」とけんもほろろの言い方。

「へ~~~」 ですが、言い方ってもんがあるだろうとちょっとカチンと来る。
だいたい和やかにラウンドを始めようという所じゃないですか そんな喧嘩腰にならなくてもいいじゃないか。
なんかすごく表情も固くてこちらをにらみつけるような感じだった。

まあ、それはいいのですが・・・

今までこの人に当たったことがなかったので
「〇〇さん(ワタシはキャディさんには名前で呼びかけることにしている)一緒に回ってもらうの初めてだけどこのクラブに来てどのくらいなんですか?」
「半年ね」

ふ~ん じゃ あんまりグリーンも読めないだろうな とその時点では思ってあてにはすまいとは思ったが・・・

いや~ こんなにお仕事しないキャディさんは初めてだったな。

☆ ティーグランドで打つ人にクラブを渡さない(これはワタシも余計なサービスだと思うけどさ)
☆ 球の行方を追わない ラフに入っても探さない
☆ バンカーも一度もならさない(そりゃ~入れた人がならしても良いとは思うが普段はキャディさんがやってくれることが多い)
☆ カートを止める位置が超テキトー 球の落ちた所の前方に平気で止める(セルフの時にワタシでもそんなことやんないぞ)
☆ グリーンにみんなの球が乗るとキャディさんが普通球の汚れを落とすために拭いてくれるのだが、その順番もテキトー(普通は打つ人の順番を考えてやってくれればいいのにたまたま自分の近くの人からテキトーなので待つ時間が生じる)
☆ グリーンは読めない(最初聞いてみたけどウソばっかりなのでかえって混乱した)
☆ 目土もボールマークの直しもしていなかった

ハーフが終わってEさんとワタシはキャディさんに対して結構ビックリしていたが、同行の男子たちは
「まあ 慣れてないから仕方ないんじゃないかな~」ととても優しい。
ちなみに綺麗な若いおねーちゃんじゃなくていかついオバサンでしたよ。

このゴルフグループでこの時は欠席だったが 結構厳しくうるさいゲストのおじさんがいるのだが、彼の担当だったら大変なことになっていたのではないか・・・?

この時一緒に回った男子は とにかくいつも穏やかで威張らないオトコ。 そこが良いところと言えば良いんだけどね~~

後半はこのキャディオバは 最初の固さが取れてすっかりリラックスしていた感じであった。
そしてリラックスしたのは良いが 相変わらず仕事せずに加えて遠慮もしないようになった。

S君は上手だし慎重なので セカンドやサードショットを打つときはちょうどいい距離を打ちたいので複数クラブを持っていく。その上バンカーに入る危険性があるとそのためのも持っていくのでグリーン上に着く頃に3本くらい持ってることになる。
そしたら キャディオバは
「Sさん 持ちすぎだよ、クラブ」と文句を言うんですよ。だいたいあんたが気を利かせて持ってこないから自分で持っていくんじゃないかよ~
それを聞いてぴきっと切れそうになった私だが S君は
「あ、そう? ごめんね~(グリーンで回収してカートまで持っていくのはさすがにキャディだから何本も持たせて悪いと思ったらしい)」って謝ったのである。
S君よ あんた 優しすぎるよ。

いつもパット上手な理系T君も 慎重にグリーンを読みつつ 「下りのスライスだな」なんてつぶやくと
「そこからは上りね そしてフック」なんて言うからその通りに打つと、球は下りのラインに乗ってピンの右方向へどこまでも転がるのである。「そうそう ピン外すとスライスね」とウソを教えたあとに涼しい顔で言うキャディオバ。
ワタシはちょうどT君の近くにいたのだが 小声で「やっぱりスライスだったよな~」ってつぶやいただけであった。
Tよ あんたも優しすぎるよ。
そして私が1m弱グリーンから手前の所に落ちている球をパターで打とうとしたら
「なんでアプローチで打たないの? こういう時は練習になる」なんて指導されてしもた。
この日はグリーンも速くあちら側にバンカーがあったので安全策でパターで打ちたかったんですよ。ワタシもそこまで言われたからアプローチウェッジで打ったがバンカーが怖いのでかえってショートしてしもた。余計な事言われたくねーわさ。

キャディオバ ますますリラックスして「ナイスショっ」の掛け声だけは大きかった。

いえ、何もワタシはキャディさんに恭しくかしづくようにサービスして欲しいなんて思ってないですよ。
今までの経験上キャディさんが普通にやってくれていた仕事をやらずに、客に余分な事言って気分を害させないで欲しいってだけだよ。
セルフでやるほうがよっぽど良かったが、ここはヴィジターがいるとキャディ無しで回れないシステムなのでやむなしであった。
キャディフィーを払って気分もスコアも悪くしたくなかったわ~

もう一組についてくれたキャディさんはベテランでとても優秀な人でみんな気分よく回れたらしく 蓋を開けたら見事にあちらの方が平均スコアが良かった。ゴルフってメンタルね~



この日80で回ったIくんと100切ったNちゃん。

「うちの組のキャディさんがひどくてさ~」なんてEさんとワタシでNちゃんに訴えたら、Nちゃんも
「それは酷いねえ」なんて言ってたが 同行の男子たちは
「ま 仕方ないよ」
「最初タバコを注意された時の言い方はカチンときたけどさ」 くらいで穏やかである。
思うに両親が移民、なんとなく苦労された背景も想像できて、平日ノンキにラウンドする自分たちが文句を言うってことが彼らの美意識にも合わないと思ったんじゃないかな~ なんて後で想像した。 でもそれはそれ じゃないですか・・・
Sは外資の大企業にいて海外赴任も長かった人、Tは公立病院の責任者である。それなりに社会的にはエラクて部下もいたであろうにまるで居丈高になったり威張ったりしないのはアッパレ。
しかし、彼らが優しすぎて舐められた感があったのはワタシとしては結構悔しかった。

威張らないオトコってのも時には良し悪しでありますな。上司やオットにするには良いかもしれないけど。
コメント (2)
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