何度も書いたかもだけど、読書は好きだが 読みたい本を買い続けると暴力的に増えるので 数年前に段ボール何箱も処分してからはもっぱら図書館からか、弟(実家が雑本屋敷になっている)の蔵書を借りることにしている。
軽く読めそうな本ばかりだけど 案外心に刺さった本 備忘録です。
家族でコンビニ経営を35年間されているご夫婦の奥様の書いた本です。
「365日24時間 気の休まらない仕事」現役オーナーが告白する、コンビニ経営 その光と影 ===お客様は何さまですか
実はこのブログでお互いコメントやリアクションをしている方の一人にセブンイレブンのオーナーの方がいらっしゃる。
こちらの筆者はファミマなんですが、同じオーナーでいらっしゃるというので興味を持ちました。 これは弟が買った実家にあった本です。
大変なお仕事だろうな~と予想はしていたもののホントに大変なんですね。
私はタクシーの運転手さんとコンビニオーナーさんはどんなお客がくるかわからない点で怖いだろうな~と思っていたが、タクシーはまだホントにヤバそうな人は断れるだろうが、深夜のコンビニでワンオペの時にヤバそうな人が入ってきたら怖いだろうなあ
実際筆者も何度も怖い思いはされているようだ。
そして最近のコンビニの多彩な役割も大変そうですね。ワタシはあのレジの前に立つたびに内心(こりゃ~あたしには出来ない仕事だ)と思ってしまう。
また昨今の人手不足でシフトを組むのも綱渡りみたいな状況や、ファミマ本部からの色んな理不尽ともいえる締め付けもあるようで、その辺の事情を知るとますます大変さが知れてしまう。
しかし、利用する側から見れば、夜にあの灯りがあるとやっぱりホッとするし、オットなど長時間仕事でとりあえず何かお腹に入れたい時などは重宝しているらしい。
大変だけど人には感謝されるお仕事と思います。
この本は図書館でリクエストして400番目くらいで読むまでに一年弱かかったもの。内館さんの老人シリーズは人気があるんですね。
今、ちょうどNHKBSでドラマにもなって放映されてますね。
説教じみた昔の自慢話を周りに振りまき、一度は退任した社長であった職場にまた舞い戻り、家族や社員から迷惑扱いされた85歳の主人公。
しかし同じ世代の友人たちと「老人が活躍するサロン」を立ち上げる話。
最初は老人特有の「過去自慢」「病気自慢」「孫自慢」全開で(ああ、こうはなりたくないなあ)と思いながら読みつつも「若鮎サロン」を作って同世代の老人の生きがいの場にしようという展開になったところで主人公的には救われるが世の中こううまくはいかないよな~とは思った。
その証拠に 行き場のないやるせなさや生きがいのないわびしさ故か 色んな所でいちゃもんつけて怒鳴ったり優しくない年よりが多いんだもの。
この主人公たちはお金もあるし、家族も優しいし恵まれてる方ですからね。
ところで昨日、ジミントーの石破さんが小泉元首相だの山﨑拓元幹事長だのの集会に出たというニュースを見て この小説のタイトルがすぐに浮かんだのは余分な話ですかね?
しかし、久しぶりに見た山拓さんの髪型はどうなってんだ? どんぐりの帽子みたいなものを被って黒い粉をふりかけたみたいだった って書くのも余分な話だな すんません。
いや~ この話も強烈でした。 これは図書館の棚からおもしろそうと思って手にとったもの。
かつて「レディコミの女王」と呼ばれた漫画家のSNSにハリウッドスター、マーク・ラファロからのメッセージが届く(もちろん詐欺)最初は嘘だと思うがビデオ通話で本人が現れて、毎日甘い言葉をかけられて信じてしまう。そして奥さんと別れて君と一緒になりたいという言葉を信じて、次から次へと乞われるままに送金し続けてしまう。
被害総額7500万! ひょえ~~~
次から次へと大金の送金を頼まれ、貯金を崩し、友人や子供たちから借金し、税金も住宅ローンも払えなくなっていく彼女の経緯を読むと、他人事ながら胸が苦しくなってしまった。
「バカだね」というのは簡単だけどその一言ですませるには、あまりにも筆者の純情部分、前夫(DV)にも搾取されて、離婚して仕事に邁進しても、どこか寂しさと人恋しさを抱えて老後を迎える時に降ってわいたロマンスにすがってしまった女心は哀しくて切ない。
ここまで赤裸々に自分の失敗や甘さをさらけ出して記せるって正直な人なんだろうなあとも思う。
騙した奴ら、どうせロクでもない人たちだろうからいい死に方しないように呪いを送ってあげましたからね。
それと筆者さん 少しはこの本の印税で少しでも損失を取り戻してくれますように陰ながら応援いたしております。
三冊 さまざまだけど 今の時代をそれぞれ体現してるような本だったなって思った。