師走風物詩の一つ京都「南座」の吉例顔見世興行が11月30日~12月26日まで行われています。
正面玄関の上には『まねき』が掲げられ祇園の街もいっそう華やかな雰囲気
平成3年に改築された建物は京都市の歴史的意匠建造物にも指定されています。
竹の上に付けられる白いボンボンの様なものは
昔の芝居小屋の名残だそうです。
まねきに書かれる勘亭流という独特の文字
隙間が無いように書かれますが、これは隅から隅まで
お客さんで埋まるようにという願いが込められているのだとか
西側は上方の役者さん東側には関東の役者さんの名前が上げられます。
一枚目は座主の名前、二枚目に主役となる役者さんの名前が書かれることから
男性の二枚目、三枚目という言葉はこのまねきからきているそうです。
名前の上には鮮やかにそれぞれの家紋入
さて、歌舞伎を観るには昼の部と夜の部があります。
昼は午前10:30~午後3:35まで、夜は午後4:14~9:37までと
幕間を挟みつつ約5時間上演されます(全部観るのは以外とハード)
そんなわけで好きな役者さんの出る演目だけ観る人もいます。
(姉は1,2幕目を飛ばして3幕目から観てましたもったいない~)
今年の演目は源氏物語千年紀ということで
夜の部最後には「源氏物語」も上演されています。
それぞれの演目の絵も豪華に描かれています。
中はあまり派手には撮れないので雰囲気だけですが
照明などもなかなかお洒落
2階のロビーに上がるとご贔屓さんからのご祝儀が飾られていました。
この辺りが京都らしくて素敵
売店では歌舞伎グッズが色々売られていますが
顔見世興行限定ということで買って来たのがこちら
中身は普通のチョコレートです。
四条河原の東側にはかつて7つの芝居小屋が並んでいたそうで
「南座」に対し「北座」というのもあったそうです。
今の南座さんの向い側奥にある「井筒八橋本舗」さんの辺りだそうで
現在はビルになっていますがかつての雰囲気を残しています。
入り口には北座と書かれた看板もあり
5階で祇園の歴史等と北座について見ることができます。
意識してみると四条大橋からも以外とよく見え
確かに劇場の雰囲気の造りになっています。