今から360年前、寛永13年(1636)に建立されたと伝わる西本願寺御影堂。
世界遺産にも登録され世界最大級の木造建築ともいわれています。
寛政12年(1800)の大修復をはじめとし何度か修復が行われたそうですが
近年、歪みや破損が目立つようになり平成11年(1999年)から修復工事が行われてきました。
10年間続いた平成の大修復工事でしたが
今年3月にめでたく完成されたということです。
長い間工事の幕で覆われていた御影堂が姿を現しています。
葺き替えられた美しい屋根が特に見事です。
細部の金具なども新しくなっています。
余談ですが今週30日(土)NHK総合の「ワンダーワンダー」で
この西本願寺御影堂修復工事が特集されます。
技の極意、構造の深部などを見ることができるようです。
境内の大銀杏は御影堂建立当時からあったものとされ
京都市の天然記念物にも指定されています。
根を天に広げたような形から「逆さ銀杏」とも呼ばれています。
本願寺に火災があった際にこの銀杏から水が噴き出し
消し止めたという伝説から「水吹き銀杏」とも呼ばれています。