一昨日から昨日にかけては京都市内も雪マークで降りそうな予報でしたが
昼間チラホラと舞っただけで積もることはありませんでした今日もとにかく気温が低く寒い寒い
そんな底冷えのする京都ですが、1月7日(土)から今年も「京の冬の旅」が始まり
普段公開されないお寺や庭園、仏像、襖絵等々、3月18日(日)まで期間限定で特別公開されています。
妙心寺塔頭寺院の1つ「隣華院」(りんかいん)は慶長4年(1599年)創建のお寺で
桃山~江戸前期に活躍した長谷川等伯、江戸時代後期の狩野永岳
二人の絵師が手掛けた見事な障壁画が見所です。
パンフレットの表紙にもなっているのが狩野永岳の襖絵で
四季花鳥図や紅葉図など、江戸時代に描かれたとは思えない程の鮮やかな色彩で
思わず何度か修復されているのかと伺いましたが一度も手を加えられていなとか
まるで近年描かれた様なリアル感で金地と彩色が見事です。
重要文化財の長谷川等伯「水墨山水図」は金泥に墨で描かれた20面の迫力ある水墨画
金と墨だけの豪華な襖絵です。
中に入るとボランティアの人が1人1人丁寧に解説に付いてくれますが
室内はもちろんのことお庭等の写真等も一切撮ることはできないので
とにかく説明をじっくりと聞き、頭の中に焼き付けてくるしかないです
お寺の門から玄関までの間は少し撮ることができます。
玄関の辺りからちらっと見えるお庭を雰囲気だけ・・・
隣華院から三門へ移動する間にも沢山の塔頭寺院がありますが山内全てで46あるそうで
最古の塔頭「玉鳳院」も特別公開されています。
重要文化財の三門は朱塗りの鮮やかな建物で上の伽藍内部には
観音菩薩像や十六羅漢様などが安置され、天井や柱には天女や龍などが描かれていて
こちらも色が鮮やかに残されています。
中でも面白いのは天井に描かれた天女の中に美空ひばりさんに似た絵があり
確かに似ているような・・・?
美空ひばりさんがこの絵を見てメイクを真似たとか?そんな説もあるとか?です。
法堂の天龍図も有名ですが拝観時間は他よりも少し早く3時40分で終了なので
先に回った方が良さそうです。
玉鳳院にも竜の襖絵があるので今年は特に見所が多い妙心寺です。