おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

カルトムービー

2013-02-27 23:50:33 | 舞台・映画・ドラマ
先週は忙しくて行けなかったけど、今日は、
忘れんように、朝から行ってきました~



浜大津アーカスにある、大津アレックスシネマが、
5周年を記念して、2月16日から、「滋賀・ご当地映画祭」を開催中。

先週は、「雨月物語」(1953年)
日本映画の巨匠と称される溝口健二監督の代表作。

今週は、「幻の湖」(1982年)
東宝創立50周年記念作品にして、カルトムービーと言われる作品!

原作、脚本、演出は、橋本忍監督。
「砂の器」「八甲田山」も作った人らしいねんけど、
なのに、失敗作?やったらしくて、19日間で上映終了(東京)。
ご当地の滋賀では上映されなかったんですね。
その後、20年間も、ビデオ化もせず、上映もされてないとか。

なんで、打ち切られたか。
今日見たけど、2時間40分ぐらいあるねんな。長いわ~
しかも、話がイマイチようわからん・・・

源氏名が「お市」の雄琴のトルコ嬢。
(当時はまだトルコやったのね~)
迷い込んできた犬シロと湖西を走るのが趣味。

・・走るトルコ嬢って、この設定、すでにどう~?

琵琶湖の北端、葛籠尾崎で笛の音を聴くんやけど、
笛を吹いていた男性が語る笛の由来が、お市の方の侍女と
その男性の祖先になる下級武士の悲恋の話。
400年も前の話が、なぜか再現されるんやけど。

ヒロインと重なるのは、「お市」という名前だけやねんで。

ある日、愛犬シロを殺されて、犯人を探し出すねんけど、
その人が趣味にマラソンをやってることを知って、
勝手に?競争して、負けてしまったり。

走るとこが、ハンパやないくらい出てくる映画ですわ。

銀行の外回りしてる行員さんにプロポーズされて結婚を決意、
でも、お店で偶然、愛犬殺しの犯人と遭遇して、
またも、走って逃げる犯人を追いかけるヒロイン。
琵琶湖大橋の真ん中で、追い越して、

「勝ったわ~」 

って言うたかと思うと、その人を持ってきた出刃でやってまうねんな・・

え~っ、犬の仇をとる映画なん・・・??

ラストシーンは、NASAで働いてた笛吹の男性が、宇宙にいて、
琵琶湖の上空185キロの位置で、スペースシャトルから出てきて、
琵琶湖の上に重ねるように笛を置いて、
悲恋で亡くなったお市の方の侍女の怨念を鎮める・・・

なんか、ようわからん話やわ~

とにかく、冬の湖西、湖北の風景がふんだんに出てきます。
大津市街や、琵琶湖大橋、堅田、彦根、長浜の渡岸寺の観音さま、
枯れたヨシ原、砂浜、奥琵琶湖ドライブウェイ、
竹生島、沖島・・・
滋賀県のいろんなところが出てくるんですね~

愛犬が死んだ時、湖西から沖島を見て、

「孤独なあの島は私」 

と、ひとりぼっちになったことを悲しむんやけど、
最後の方で、近江八幡から沖島を見た時、

「反対側には、こんなに家も人もあったなんて!
 孤独な島ではなかったのね」

と言って、また泣くねんな。

ここは、ちょっと、納得してしまった(苦笑)
湖西から見る琵琶湖と、湖東や湖南から見る琵琶湖は違うよ、ホンマに。

カルト映画やけど、音楽が良かったり(芥川也寸志さん)
出てる人もマトモやし(苦笑) →こちら

毎朝、10時開始。
この作品は、終わったら12時40分やった~
あめふりの平日。お客さんはシニアの方ばっかりで20数名ぐらいかな。

来週の寅さんは多いかも~