おかんのネタ帳

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巨匠

2016-05-19 23:34:27 | 舞台・映画・ドラマ
先週、演劇界の巨匠、蜷川幸雄さんが亡くなりました。
お通夜や葬儀の様子が報道されてたけど、弔問の人がすごかったですね。
テレビでは見てないけど、新聞やネットニュースを見てたら、
著名な俳優、女優さんが、あれほどたくさん集まってるんやから。

年間に10本以上の作品を生み出して、一流の役者さんだけでなく、
若手を見いだし、育てることもされてたので、すごい方でしたね。

告別式に、ゆかりのある俳優さんが5人弔辞を読まれてたけど、
文面を読むだけで、まったく縁もゆかりもない私までが、泣けてきます。
俳優さんたちにとっては、本当に大切な存在やったんですね。

舞台を観にいくようになって10年以上になるけど、
蜷川作品は、それほど多くは観てません。

ずっと応援してる俳優さんが蜷川作品に出たので、
その頃に、いくつか観てますね。

応援している、大好きな俳優さんが蜷川作品に出ることが決まった時は、
一流の役者の仲間入りができた、と思って、本当にうれしかったですね。
チケット代は高かったけど、舞台のセットも、音楽も、
本当にクオリティーが高くて、それだけで感動しました。

ドラマとか、そういうのを見て、若手をチェックするらしいですよ。
私が応援してる俳優さんは、昼ドラに出てた頃で、
事務所から、蜷川さんから声がかったと聞いた時は、
本当に、光栄すぎて、1週間悩んだらしいです。

事務所の先輩に(何度も蜷川作品に出てる方)

「まぁ、殺されることはないから、出てみたら」

なんて言われて、そらそうやなと、気持ちが落ち着いたとか。
それくらい、呼ばれただけで、緊張してしまったようです。

2007年ですね。
蜷川さん出身の埼玉に、彩の国さいたま芸術劇場ができて、
そこでシェークスピア作品を演出し始めていて、
喜劇シリーズは、オールメール(男性ばかり)。
その3作目かな。「恋の骨折り損」を観たのが最初。



「恋は骨折り損」のパンフ。
真っ赤で、シェークスピアが中央に。

その年は、再演の「お気に召すまま」や、
悲劇の「オセロー」カミュの戯曲「カリギュラ」なども観ました。

WOWOWで放映した舞台作品も、いくつか観ましたね。

「天保一二年のシェークスピア」「薮原検校」「オレステス」・・・、
録画したのを全部見たかどうか記憶にないけど、
「ひばり」「哀れ彼女は娼婦」「コリオレイナス」
「タンゴ・冬の終わりに」・・・など、録画してDVDに残してあります。



あれから10年近く、もう一度再演をって思ってたけど、
彼は蜷川作品に呼ばれることなく・・・まぁ、次々に、
若い優秀な俳優さんが、出てきてるからね~

それでも、きっと、蜷川さんの舞台に立てたことは、
彼の宝物やと思うし、あれから役者としても、
変わったなと、思っています~

・・・私は何者やねん~(笑)

蜷川さんの生前のVTRが、あちこちで流れてたけど、
アイドルを何故使うかってよく言われたとか。

「彼らは、一生懸命やってるんだ。アイドルでいるために。
 一生懸命やらなくては、消えていくってことを知ってるんだ。
 だいたい、何かがないと、売れないよ。
 アイドルというのは、やっぱり、何かを持ってるんだ」

演劇の次の担い手を育てなければいけないと、思ってたようです。
だから、「下手くそ」でも、使いたいと思う若手を探すらしいです。



パンフに載ってた、稽古場風景。

オールメール、男ばかり。

でも、キレイでしたよ、フランス王女。

9年も前やん~~

今も、ステキですよ。
舞台での立ち姿は、ホントにきれいで~

今年は、あと2作、舞台が決まってるので、
また、観に行こうと思ってます。
それが一番の、応援ですからね~~