おかんのネタ帳

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ずいき祭り

2019-10-17 21:49:43 | 湖国日記
台風が通り過ぎた14日、あいにくの小雨模様。
朝、10時に、野洲の三上山のふもとにある御上神社へ。
毎年、10月の第2月曜日の体育の日に行われているようです。

5つの地域から「ずいき神輿」が奉納されるのですが、
たまたま、知り合いがその一つの地域にいて、
話す機会があったので、行くことにしました~



表にある鳥居。すぐ前は国道8号線。
その向こうに、近江富士と呼ばれる三上山があります。



国指定重要文化財の、楼門。
入母屋造、檜皮葺、鎌倉時代の建造らしいです。



この日は、「ずいき祭り」らしく、
芋の葉が楼門の両脇に生けられていました。

楼門の前には、各宮座(祭祀組織)の札が建てられています。
長之屋(ちょうのや)、東座(ひがしざ)、西座(にしざ)の三つの宮座により行われ、
祭の当番である頭人(とうにん)は各座二人が務めます。

10時に号砲が鳴り、各宮座から神輿が出発。
裃を付けた子どもを先頭に、ずいき神輿が運ばれてきます。





それぞれの札の前に置かれます。



東西の座は、上座と下座があってそれぞれの「ずいき神輿」を作り、全部で5つ並びます。

里芋の茎で作った「ずいき神輿」を奉納することから「ずいき祭り」と呼ばれますが、
古くは「若宮殿相撲御神事(わかみやどのすもうごしんじ)」と呼ばれ、
相撲神事を主体としたお祭りで、「ずいき神輿」の正面には土俵をつくり
角力猿(すもうざる)の人形を飾ってあるそうです(その写真を撮りそびれました~~汗)

号砲が鳴り、いよいよ、神輿が奉納されます。
一基ずつ、拝殿に入れられ設置されます。









神主、禰宜、お客様(地域の長や議員さんとか)が入場します。



雅楽の奏者(オジサンばっかりですが・・)もテントの下に。



天候のせいなのか、国宝の本殿の前にもテントが。



頭人さんたちは、それぞれの神輿の前に座ります。







470年以上の歴史と伝統を持つ祭りだそうで、
平成17年に、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

5日前から、神事が行われているのですが、
この日の夜にも、芝原式という神事があるそうです。
猿田彦の登場や、子ども相撲が奉納されるとか。

夜は行かなかったけど、お天気は収まりつつあったので、
神事は行われたのかな。

ちなみに、このお祭りで作られるのが、タデ寿司。
「めずし」とも呼ばれるもので、神様に捧げ、
また、直会で食されるものですが、野洲川などに自生するタデを
土用の頃に刈り取り、陰干しして手でもんで粉にしておき、
ジャコを入れたすし飯にふりかけるものです。

何年か前に、いただいたことがあります。
タデは、あの「タデ食う虫も好き好き」のタデなので、
ちょっと苦みがありますね。
でも、苦みはそれほど感じなかったような・・
苦みというより、ピリっとした辛味があるような。

祭りにお寿司はつきものですが、タデ寿司はここ(三上地域)だけですね。