トヨタの深謀
2008年7月4日(金)作成
3日付の朝日新聞によると、(6月の)「米新車販売台数前年比8%減少」との見出しで、各社の販売台数が報道されている。
GM 265,937台 ▼8.3
トヨタ 193,234台 ▼11.5
フォード 174,091台 ▼19.1
ホンダ 142,539台 13.8
クライスラー 117,457台 ▼27.9
日産 75,847台 ▼7.5
この中で注目すべきことがいくつかある。ホンダが唯一プラスになっていることやクライスラーがアッという間に5位まで転落したこと等だが、私の関心はトヨタの動向だ。
ネットでの情報によると、途中までトヨタが初めて1位になる可能性があったが、GMが最終盤盛り返したというのだ。
私は、トヨタが「自制」したのではないかと考えている。
トヨタは、今の状況で1位になることを好まない。自動車産業は強いアメリカの象徴で、トヨタはそれを十分知っていて、刺激したくないのだ。今1位になることは将来によくないという「深謀」があるのだ。
ホンダの好調は、アコードやシビックが対前年比約5割増といったことがあるが、トヨタの「自制」により、ホンダが漁夫の利を得たということだろう。5月はトヨタの65%の水準だったものが、6月には74%まで近づいたのだから。トヨタがアコードに対するカムリやシビックに対するカローラを本気で売れば、これほどまで近接しなかっただろう。
トヨタは今、「辛抱」の時だ
2008年7月4日(金)作成
3日付の朝日新聞によると、(6月の)「米新車販売台数前年比8%減少」との見出しで、各社の販売台数が報道されている。
GM 265,937台 ▼8.3
トヨタ 193,234台 ▼11.5
フォード 174,091台 ▼19.1
ホンダ 142,539台 13.8
クライスラー 117,457台 ▼27.9
日産 75,847台 ▼7.5
この中で注目すべきことがいくつかある。ホンダが唯一プラスになっていることやクライスラーがアッという間に5位まで転落したこと等だが、私の関心はトヨタの動向だ。
ネットでの情報によると、途中までトヨタが初めて1位になる可能性があったが、GMが最終盤盛り返したというのだ。
私は、トヨタが「自制」したのではないかと考えている。
トヨタは、今の状況で1位になることを好まない。自動車産業は強いアメリカの象徴で、トヨタはそれを十分知っていて、刺激したくないのだ。今1位になることは将来によくないという「深謀」があるのだ。
ホンダの好調は、アコードやシビックが対前年比約5割増といったことがあるが、トヨタの「自制」により、ホンダが漁夫の利を得たということだろう。5月はトヨタの65%の水準だったものが、6月には74%まで近づいたのだから。トヨタがアコードに対するカムリやシビックに対するカローラを本気で売れば、これほどまで近接しなかっただろう。
トヨタは今、「辛抱」の時だ