団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

広兼邸

2008-07-18 17:57:00 | 
                    広兼邸

                         2008年7月17日(木)作成

 「庄屋をつとめていた広兼家は、享和文化の頃(1801年~1817年)二代目元治が小泉鉱山を経営し、合わせて弁柄の製造により、財産をなして、今みられるお城のような邸宅を建てました。この武者返しのような石垣は、現在約半分が土に覆われていますが、石積の見事さは他に類をみないほどです。」(立看板より)

 庄屋という身分で、どうして天領の地にある鉱山を経営できたのか知らないが、権力への何らかの「スリ スリ」があったのかもしれない。
 いずれにしても、富の蓄積と集中は、権力との癒着を生むものである。

 200年経っているが、今でも立派な豪邸である。しかし、私には、富を守る要塞として建てたようなもので、住居としての「安らぎ」を感じない。
 ここの住人は、常に、外部からの侵入を怖れて、ビクビクしていたのではなかろうか。

 「昭和60年2月に、前所有者の広兼宮氏から岡山県が寄付を受け、その後、この文化的遺産の保護を図ると共に地域文化の振興に役立てるため、岡山県と岡山県郷土文化財団が協力して修復したものです。」(パンフレットより)

 寄付ということだが、200年経ち、この豪邸を維持できなくなったとも言える。栄枯盛衰を感じる。


 (写真)広兼邸。岡山県高梁市の「吹屋ふるさと村」(国選定重要伝統的建造物群保存地区)にあります。2008年7月5日撮影。大きくて、全景を上手く収めることができませんでした。
 映画「八つ墓村」のロケ使われたということです。
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