団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

クジラ肉二題

2008-07-10 18:49:43 | 食べること
                 クジラ肉二題

                          2008年7月9日(水)作成

 私が小学校の頃、近所に賢い犬がいた。「ひとり」で買物をするのだ。
 首に下げた籠に、お金と買う品物のメモを入れてもらい、私の家の隣の八百屋に「来店」し、店の人も心得たもので、ちゃんと買って帰っていた。

 そのように賢い犬だし、飼い主と私の両親が顔見知りということもあって、私達家族全員で、その犬を可愛がっていた。

 ある日、母がクジラ肉の大きな竜田揚げを、口にくわえさせた。
 ところが、その犬は食べず、くわえたまま帰ってしまった。
 おそらく、飼い主にクジラ肉をもらったことを「報告」しなければいけないと思ったのだろう。
 帰る途中クジラの肉汁が口の中に流れ出るのを我慢できたのだろうか。

 
 5日、岡山県の吹屋ふるさと村へ行く途中、なかやま牧場の経営するスーパーがあり、クジラ肉を買った。北海道産で100グラム100円。調査用以外に捕鯨が禁止されているのに、「何だ、この安さは!」

 先月、下関の唐戸市場(6月9日参照)と北九州市小倉の旦過市場(6月12日参照)に行き、クジラ肉があったが高くて手がでなかった。
 この悔しさもあり、この値段では買わない訳にはいかない。

 「から揚げ」用と表示してあったが、我が妻は、砂糖醤油に浸し、ニンニクといっしょにソテー。生姜を入れても良かったかも。
 つい、つまみ食いをしてしまった。さっきの犬とは大きな違い。

 硬い。筋は、いくら噛んでも柔らかくならない。味は、確かに昔懐かしい学校給食のときの味だ。とまれ、久しぶりのクジラ肉を堪能した。

 クジラの捕鯨は現在禁止されているが、食料危機を契機に解禁の動きが出るのではなかろうか。
コメント
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