団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

大雪山系トムラウシ山の遭難事故の自己責任

2009-07-28 18:18:03 | 社会
        大雪山系トムラウシ山の遭難事故の自己責任

                           2009年7月28日(火)

・ 中学校  登山部
・ 高等学校 山岳部

 とりたてて、山が好きという訳ではなかった。成行きで入部した。
 中学校の時は、友達から誘われた。運動神経がからっきしダメな方で運動部は考えていなかったが、山登りならあまり関係ないと思った。
 高等学校の時は、中学校からの流れで、選んだ。

 高等学校に入って最初のゴールデンウィークだったと思う。新入生歓迎の登山が実施された。その年は遅くまで雪が降り、ちょうど雪解け水で増水し、川が氾濫していた。本来川に架かっているはずの橋(といっても、丸太を渡したようなものだが。)が無い!流されていたのだ。

 川岸まで10mそこそこで、その川を渡らなければ、次に進むことができない。
 3年生のリーダーは、悩み迷ったと思う。
 しかし、ともかく川を歩いて渡ることになった。まず、リーダーが濁流を渡った。その後何人かが続いて、私の番になった。皆渡ったので当然渡れるものと思ったが、脚が流れにとられ、流れ出すともう止まらず、あっという間に流されてしまった。もがいている間に、川が曲がっていたのか、川岸に辿り着くことができた。ふと見ると、もうすぐ先は滝になっていた。
 今思い出しても、あの時のことは運が良かったとしか思いようがない。

 果たして、あの時のリーダーの判断は正しかったのだろうか。
 いや、私自身がリーダーに頼るだけではなく、自らのこととして真剣に考える必要があったのではなかろうか。

 北海道の大雪山系トムラウシ山の遭難事故については、旅行会社の企画の甘さとか、ガイドの判断ミスなど複合的要因があるようだが、根底には商業主義があるようである。これは今後十分に検証され、厳しくその責任が問われなければならない。

 しかしそうであっても、どうしても自己責任ということも問わざるを得ない。

 私は、山岳部で「山は怖い」ということの教育を受け、自らも危険な体験をしたことから、「自己責任」ということを常に念頭に置くようにしている。
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