団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

ゲルギエフのチャイコフスキー5番

2009-11-29 07:30:46 | 音楽
           ゲルギエフのチャイコフスキー5番

                           2009年11月28日(土)

 ゲルギエフのチャイコフスキーは、しっとりとしたロマンティックな演奏だ。これまで聞いてきたチャイコフスキーはダイナミックなものが多かったが、これほど叙情的な演奏は聴いたことがない。こういうチャイコフスキーも有りかな、と説得された。

 ロシアのオーケストラということで。大音量大迫力で圧倒するような演奏を予想し期待していたが、これもまるで違っていた。微妙なニュアンス、圧倒的な緊張感のピアニッシモ、こういうのが得意な楽団だ。分厚い弦の響きも印象的だった。

 ゲルギエフの指揮は、楽員に自分の意図を十分伝えるべく、右に左に奥へと身体を動かし、一音一音を丁寧に引き出す。身体の移動を広くできるように、指揮台を置いていない。

 音のバランスにどう影響があるのか良く分からなかったが、コントラバスが左側、チェロが中央、金管群は右寄りに配置されている。こういう配置のオケは初めてだ。


 広島交響楽団以外のオケを聞くのは本当に久し振りだ。主要な理由はチケット代が高いということで、今回も15,000円と安くはなかったが、それ以上の価値を感じさせる演奏で、堪能した。


2009年11月24日、広島厚生年金会館
・ムソルグスキー 歌劇「ホヴァンシチナ」序曲、「禿山の一夜」、歌曲「死の歌と踊り」(バス:ミハイル・ペトレンコ)
・チャイコフスキー 交響曲第5番
・チャイコフスキー 「クルミ割り人形」よりアダージョ、トレパック(アンコール)

ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団




320PV,175IP


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