団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

行政不服審査請求

2014-02-02 17:35:41 | 社会

行政不服審査請求

2014年2月2日(日)

 1月31日、年金減額改定処分に対して、行政不服審査法に基づき、行政不服審査請求を行いました。

 2013年10月分からの年金(注 10・11月分の受給は12月)が、減額されました。年金は、物価スライドするルールになっているのですが、物価が下落したのにも係わらず据え置いたため、2.5%年金が多くなっていたのです。これを3年かけて、調整するということになったのです。①2013年10月1%、②2014年4月1%、③2015年4月0.5%、計2.5%。何故据え置かれたかと言いますと、「政治的思惑」です。年金を下げると選挙で票が減るという極めて低俗な発想からです。

 

 私の、不服申し立ての理由は次のとおりです。

  ①2013年10月分から適用される年金額減額の改定通知が同年12月になって行われたのは、従来の年金額を受給できるものとする期待権を侵害するものであり、条理に基づき無効である。

  ②物価高騰や社会保険料の増加により、実質可処分所得が減っており、これ以上年金が減額されると生活が成り立たなくなる。年金減額は、憲法が保障する幸福追求権を侵害するものであり、無効である。

 

 ①についての、詳細な説明ですが、例えば、4月分の給料を5月25日に受給するということになっているとします。給料の減額を5月25日の給料日の5日前、つまり5月20日に通知するといのは、世間の常識ではありえないでしょう。4月からの給料を減額するのであれば、4月の前に通知する必要があります。

②についてですが、年金は生活を保障するものです。つまり、実質的可処分額が問題なのです。物価スライドするという趣旨は、物価が上がればその分年金を上げて生活を保障するということです。その理屈からいえば、税金・社会保険料が上がれば、年金もそれに見合って上げる必要があります。

 

 この日の、年金減額に対する行政不服審査は、年金者組合が全国運動で行ったものです。最終的には約12万件の件数になると見込まれています。率直に言って、今回の審査請求が認められる可能性は限りなくゼロです。それが分かっているのに何故審査請求を行ったのか。それは、年金減額は「政治マター」ですので、政治を変える運動の一環としての、行政に対する不服審査なんです。

 

 年金の問題で、世代間の対立を煽っている論調が気になります。曰く「年金を上げると、若年層の負担が増える。」確かにそのとおりですが、それは「年金財政の枠」の中だけの考えです。「生存権」を規定する憲法第25条第2項は、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」と規定しています。年金の水準は「年金財政の枠」だけで考えるというような次元の問題ではないと思います。

 広島の繁華街、本通りでデモです。

 総勢約100人です。

 審査請求する「地方厚生局」が入っているビルです。我々を睥睨するような豪華なビルです。

 女性がTVのインタヴューを受けています。実は、この女性の前に私がインタヴューを受けました。(初めての経験でしたけど・・。)

 社会保険料等が増加していて、これ以上年金が減額されると生活が成り立たなくなる。憲法第25条第2項は、社会保障の充実に努めなければならないと規定している。政府が行おうとしていることは、これに反することである。私達は、このような動きに対してNoという行動を起こす必要があると考えている。

 以上のような趣旨のことを言ったのですが、どうも放映されまかったようです。

 

 

 代表者が、社会保険審査官へ請求書を渡しました。900件近い件数です。

 私は、別件として提出しました。「理由」が一つ多かったからです。

 受け取り書をもらいたいというと、そんなものは出さないと言います。「お上」的発想に、行政機関の傲慢を感じました。

 

コメント (2)
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