橋下流無理筋
2014年2月3日(月)
「橋下流無理筋」とは、橋下大阪市長が辞職し出直し市長選挙へ出るとしていることです。
このお方の言っていることを聞くといろいろと矛盾を感じるのですが、一つ大きな点は、地方自治は執行機関と議決機関の2元制で成り立っているということのご理解ができていないのではないかということです。
橋下氏は出直し市長選挙で当選すれば、(自らの主張が)民意だと言っていますが、議会も一方の民意なのです。橋下氏のような考えだと、首長と議会の主張が合わない場合は、 「橋下流無理筋」で短期間に頻繁に選挙を繰り返すということになります。これがナンセンスであることは明らかでしょう。
地方自治の制度設計は、首長と議会の考えが違う場合は、時間をかけて双方良く議論しなさい、ということです。そして、それでも決まらない場合は、次の選挙で民意を問いなさい、ということです。
橋下氏のように、無理筋で選挙を行い、一方の民意でごり押しをするという手法は、2元制の否定のみならず、ひいては民意の否定に繋がることになりかねません。
橋下氏の魂胆は見え透いています。維新人気に陰りが出ているので、時間をかけて良く議論するという民主主義の基本を無視して、今の間に、自らの信念をごり押ししようということでしょう。
・・と、ここまで書いたのですが、橋下氏の「信念」って?と疑問が湧きました。橋下氏は、出直し市長選挙に敗れたら政界を引退すると言っています。あ~たの「大阪都構想」はそんないい加減な「信念」に基づくものだったのですか?本当の「信念」であれば、一生のライフワークとして取り組むべきことでしょう。
そんないい加減な「信念」では、出直し市長選挙に出る資格がないと断言せざるを得ません。
橋下氏の、策動は多くの市民の反撃により、葬り去られることになるでしょう。