団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

機能不全

2015-08-03 08:04:34 | 政治

機能不全

2015年8月3日(月)

 この国の議会制民主主義って、本当に機能しているのでしょうか?という疑問が、つくづく湧きます。

 「法的安定性は関係ない」と言った首相補佐官の発言に対して、ヤベー首相が国会で言ったのは、「疑念を招くような発言は慎まなければならない」という趣旨のことでした。「疑念」ではありません。明確に「法的安定性」を否定した発言です。「否定」を「疑念」と言い換えるという小学校の国語レヴェルの理解力でも明らかに間違いと分かる発言をしても、何らお咎めなく済んでしまうという世界です。

 本日3日、国会ではかの首相補佐官を参考人として呼んで、その発言を質すということです。この手の問題はこれまでに多々あり、どのような言い訳をするか十分に予想できます。

 「誤解を与える発言で申し訳ありませんでした。」「もとより、法的安定性を否定する趣旨ではなく、国を守る必要性から、情勢の変化により、憲法解釈も変更する必要があるという趣旨のことを言いたかったものです。」「安保法制については、最少限度の武力の行使を憲法の許す範囲で行うようにするものですので、法的安定性は十分確保されているものです。」と言った類のことを言うのでしょう。(私はこのような発言をする人は議員たる資格がないと思います。ヤベー首相は国民の批判の高まりにより、更迭することになると思います。) 

 

 私は、憲法、法の支配(「法的安定性」とはこの法の支配を実質的に担保するものです。)といったこの国の基本を否定するような発言を国会議員が行った場合は、議員たる資格があるかどうか、ジャッジする機関が必要と思います。なに、そんなにお偉方を選定する必要はありません。無作為で小中学校の国語の先生を100人ばかし選定し、審査委員会をつくれば良いだけです。言葉としての論理だけを審査するものですので、政治性は一切排除されます。

 

 ところで、公務員は服務の宣誓が求められていて、国家公務員の場合は次のとおりです。

 私は、国民全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すべき責務を深く自覚し、日本国憲法を遵守し、並びに法令及び上司の職務上の命令に従い、不偏不党かつ公正に職務の遂行に当たることをかたく誓います。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%8D%E5%8B%99%E3%81%AE%E5%AE%A3%E8%AA%93

 

 国会議員にこの種の宣誓というのがあるのかどうかと思い、ネットを検索したのですが、見つけることができませんでした。もしないのであれば、せめてこのような「憲法を遵守する」という宣誓をしてもらうようにしたらどうでしょうか。勿論、この宣誓に違反した発言をした場合は、「職を辞します」と明記していただく必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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