祖父のPTSD
2015年8月18日(火)
父方の祖父(1881年生)が、戦争の話をしてくれたことがあります。時代からすると日露戦争(1904年~1905年)だと思います。
祖父が敵を見つけ、上官に指示を求めたところ、射殺するよう命令されました。相手の兵はコトッという感じで倒れて死にました。祖父は、殺してしまったことに葛藤があったのか、上官にその旨話をすると、上官は「殺さなければ、こちらが殺される。」と正当性を述べたそうです。
しかし、祖父は、そのことが、恐らく、PTSDになっていたのでしょう。妻(私からすると祖母)に時々、懺悔の気持ちを言っていたそうです。
私がその話を聞いたのは、7or8歳の頃と思います。祖父は私が9歳の時死にました。祖父がどのような思いで、孫である私に話をしたか、分かりませんが、誰かに話すことにより、精神的苦痛を和らげる効果があったのかも知れません。
2015年8月18日、朝日新聞
なぜ、PTSDになるのか分かりませんが、酷く人間性を否定された場合があることは確かだと思います。戦争がその最たるものでしょう。
「戦争法案」が審議されています。与党の数の力で押し通す可能性がありますが、様々な後遺症を引き起こすことになるでしょう。
私の故郷の神社です。大歳神社といいます。祭り、盆踊りが行われていました。子どもの頃の記憶では随分広いイメージでしたが、5月に行った時は随分狭いと感じました。
鳥居の左に石碑が立っています。
裏には、名前が彫ってあります。
従弟によると、戦争出征者の名前が彫ってあるのだということでした。母方の祖父の名前も見つかりました。ほとんどの人が戦争に駆り出されたのでしょう。