ウェル・ツー・ホイール
2015年8月7日(金)
「ウェル・ツー・ホイール」とは、車のCO2の排出を、動力獲得までの全工程を対象にした言い方です。“ウェル・ツー・ホイール”(油井から車輪まで)
一方、「タンク・ツー・ホイール」という言い方があり、これは、「燃料タンクから車輪まで」ということになります。電気自動車は「タンク・ツー・ホイール」ではCO2の排出はゼロですが、電池を充電するのにCO2を排出しますので、「ウェル・ツー・ホイール」ではゼロになりません。
自動車がどれだけCO2を排出しているかが大きな社会問題になっている現状において、どちらの方式で評価するべきかは明らかです。
ところが、ニッサンのゴーンさんは、違うようです。堂々とリーフ(電気自動車)をゼロエミッションと称しています。これ、本当だと思って買った人からすれば詐欺商法と思われても仕方ないでしょう。こんな大嘘の大きな看板を出して、この方は恥ずかしくないのでしょうか?ゴーンさんには去ってもらった方が良いようです。
では実際のところCO2の排出はどの程度かというと、(次引用です。)
燃料採掘から車両走行までのCO2排出量を車の燃料別・動力別に試算した例はある。日本自動車研究所の2011年の報告書によると、ガソリン車が1キロメートル走るのに排出するCO2は147グラム、ディーゼル車が132グラムだったのに対し、電気自動車は55グラム(09年度の国内電源構成で試算)、FCVは79グラム(都市ガス改質の水素を利用)だった。電気自動車は東日本大震災後の12年度の電源構成を元に試算すると77グラムとなり、FCVとほぼ同レベルになる。
上記のとおり電気自動車は少ないことは事実ですが、ガソリン車の半分程度ということになります。一般に考えられているイメージよりかかなり多い印象です。
ということは、ガソリン車の燃費改善によりガソリン車が生きていける期間はまだまだ長そうです。