東京都議会議員選挙分析
2017年7月6日(木)
「分析」と大層な書き方をしましたが、大した分析能力がある訳ではありません。ただ、公明党が、「勝った」or「強かった」という評価が大部分でしたので、ホンマかいな?と疑問に思い、少しだけ、分析を試みた訳であります。
選挙ですから、「勝った」or「負けた」という評価になります。その場合、どういう指標をもって評価するかですが、私は一番本質的な指標は得票率と思っています。議席や、得票数も大事な要素ではありますが、議席を獲得できたのは、たまたま競争相手がダブル落選したためといった場合もあり、本当の勝ち負けを評価したものにはなりません。
主要政党の得票率(%)を前回と比較してみました。より、本質的な比較にするため、前回と今回両方立候補者がいた選挙区のみを集計の対象としました。
今回 前回 比較
①都民ファ 33.68 - ―
②自民党 22.53 36.04 ▲13.51
③公明党 17.82 19.53 ▲1.71
④共産党 14.73 13.56 1.17
⑤民進党 10.23 13.08 ▲2.85
⑥維新 4.74 9.34 ▲4.60
都民ファは前回との比較ができませんので対象外ですが、得票率を伸ばしているのは、共産党だけであります。公明党は1.71ポイント得票率を減らしていて決して「勝った」or「強かった」等という評価はできないのであります。特に、小池百合子東京都知事が力を入れて公明党を応援したにも関わらずですから、これがなかったら、もっと減っていたであろうことは明白であります。
ただ、公明党ならぬコウモリ党として、上手く立ち回って存在感を示したことは確かでしょう。都政では都民ファ、国政では自民党と無節操を絵に描いたようなものですが、いずれ馬脚を表すことになるとはいえ、一時的には目くらましの術で、選挙民を欺くことができたのですね。自民党と都民ファは手玉に取ることはできるかも知れませんが、多くの選挙民は離れていくと思います。一体、政党の本来の姿である主義・主張はどうなっているの?ということに繋がりますので。
今回の選挙結果をどう総括する?という点では、一番大きな特徴は都民ファが風に乗って圧勝したということは誰しも異論がないと思います。2番目は、共産党が存在感を示したということではないかと思います。産経新聞の出口調査によると、無党派層がどの政党へ投票したかでは、都民ファ29.8%、共産19.6%、自民12.9%、民進10%、公明7.6%となっています。他社の出口調査でも共産党は都民ファに次いで高い率を示していて、無党派層の主要な受け皿ともなっているのであります。→自民党は衝撃でしょうな・・。一番嫌な政党が無党派層で自党より多く得票を稼いでいる。多分このようなことは今までなかったもとの思われます。
余談ですが、今日のTV番組で、小池氏が当選議員に対して研修を行ったそうであります。→知事としての公務は一体どうなっているの?私ゃ、給料ドロボーと思いますです。その内容ですが、①録音されたらマズイようなことは言わない、②事務局スタッフを僕と思わない、等。何とlevelの低い!バカバカしくて評論する気にもなりませんが、「録音されたらマズイ」ではなくて「録音されてもされなくてもマズイ」でしょ! 東大や京大等といった高学歴のお方々が、どんな顔をして、この低レヴェルの話を聞いたのでしょうか?と嗤っちゃいました。 (注)高レヴェルの研修内容もあったかもしれません。