団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

NHK交響楽団 廿日市特別公演

2017-07-27 17:19:44 | 音楽

NHK交響楽団 廿日市特別公演

2017年7月27日(木)

 私がオーケストラに一番求めるもの、パワーを存分に堪能いたしましたです。

 NHK交響楽団廿日市特別公演

(曲目)

・ベートーヴェン 序曲「コリオラン」

・チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調

・ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調

・(アンコール)モーツアルト フィガロの結婚序曲

 

 序曲「コリオラン」の冒頭、弦楽器の厚みに思わずニンマリです。これだけのパワーのオーケストラを聴くのは、思い出してもあまり記憶がありません。遠く、ショルティ:シカゴか、レニングラード・フィルくらいです。もっとも、ホールが中ホール(807席)でそう感じたのかも知れません。

 いえいえ、やっぱ、ホールだけではありませんね。スフォルツァンドが凄いんです。パンッと弾けるような音がします。そうそう、音響も好ましいと思いました。長い方とは思いませんでしたが、リニアに減衰します。

 ホルンの音では新発見がありましたですよ。バリバリというような音を出すんですね。ホルンというと何かのどかな音色のイメージがありますが、(確かにそのような音も出します)刺激的な音で、思わずホルンに引き付けられました。

 演奏についての、眼力(聴力と言うべきか)はありません。ただ、7番の2楽章の出だしは、(スコアの指示は勿論知りませんが)もう少しピアノでテンポも遅くして厳かにして欲しかったですね。終楽章は、何が何やらよく覚えていません。次第に身体がわなわなと震えてきて、空調は完璧な温度であったにも拘わらず目からは大粒の汗がポロポロと流れ落ちました。終わった直後は、放心状態ですワ。このなんとも言えない虚脱感がたまりませんです。しか~し、雰囲気を壊したのは、アンコールですね。フィガロの結婚序曲が演奏されたのですが、ムードぶち壊しでありました。ベートーヴェンの7番の後に何の音楽も要りません。必要なのは、静寂だけです。

 指揮の高関健は、広島交響楽団を指揮した時期がありました。30年くらい前になるでしょうか・・。その時、氏の指揮でベートーヴェンの合唱を歌ったことがあります。

 ヴァイオリンのニキータ・ボリソグレブスキーという人は知りません。技術レヴェルがどうのこうのということも私の聴力では分かりません。ただ、ピアノで弓をゆっくり引くときに音の微妙な揺れを感じました。もっとも、それを完璧に演奏できるヴァイオリニストって、世界に何人いるのかしら?

 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、ダイナミックで気持ち高揚させる曲ですね。聴衆の興奮も伝わりましたですよ。

 アンコールで何やら難しい曲を演奏しましたが、全く知らない曲でした。ただ、裏声のような音を出していましたので、20世紀に入ってからの音楽と思います。

 本日のオケですが、コントラバスが6本!地方公演を舐めてんの、と思いました。チェロも(多分)6人で主席もいませんでした。ただ、後で考え直して、ホールが小さいので十分と思ったのかも知れません。

 私が座った席からです。A席で8,500也でした。N響のチケットってもっと安かったように思うのですが・・。ただ、これも中ホールで割高になったのかも~。

 CDを売っていましたが、高いの何のって! こりゃ、やっぱ、音源交換が効果がありますワ。

 さくらぴあ大ホールの楽屋裏にトラックが着けていました。楽器を運ぶトラックですね。

 

 図書館とかギャラリーも併設されていて、廿日市における文化の殿堂ですね。結構、活発に事業を行っているようです。

 ホールの2階から撮った写真です。この日は他のイヴェントも行われていて、多くの人でごった返していました。平和だからこそですね。

 

 最後に、NHK交響楽団が世界的にどの程度の位置にあるかは、私には分かりません。ただ、ネーメ・ヤルヴィに師事した方によると、ネーメは「東洋のベルリン・フィル」と言っているということです。なら、8,500円が急に安く思えてきました。(^_^;)

 

 

 

 

 

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