感染者数を抑え込みにかかっている
2020年2月26日(水)
政府は、新型コロナウィルスの感染者数を抑え込みにかかっているように思います。「感染者」を抑え込んでいるというのではなくて、「数」を抑え込んでいるという意味です。
PCR検査について、もう大分前から指摘されていたことですが、検査数が圧倒的に少ないです。私の記憶する限りでも2週間前の羽鳥慎一モーニングショーのそもそも総研で指摘されていました。政府として総力を挙げて検査を十分に行う対策をとったとは到底思えません。
この新型コロナウィルス対策の当初から感じていたことですが、どうも経済に与える影響と天秤にかけているように感じていました。例えば入国規制を武漢に限定していたとか。対照的に、アメリカは中国全体を対象にしていました。つまり、経済に与える影響を考えて腰が引けていた。
患者がウィルスの感染を心配して、検査を要求しても、受けない! それのみならず、現場の医師が指摘していることですが、検査が必要であると説明しても、検査をしないというのです。この緊急時に信じられない体制です。できるだけすみやかに感染者の実態を把握しなければ、正しい対策を取ることはできません。相手は、何せ目に見えないのですから・・。専門家は、「可視化」と言っています。
余談ですが、この「可視化」はトヨタ生産方式では「見える化」と言っています。トヨタが流行らせたようなものです。
25日の朝日新聞です。
新型ウィルス対策で、専門家会議が、「1~2週間が山場」と言っています。
「軽症者 外出せず自宅療養を」と言っています。これ、これを原則として求めているとしたら、完全に失敗です。日本はフリーアクセスが認められています。また、早期発見早期治療ということは小学校の頃から教えられています。この原則を崩してはいけません。
ただ、軽症者が医療機関に集中したら重傷者に対応することができませんので、「ご理解、ご協力をいただきたい」と言うべきであります。
繰り返しになりますが、フリーアクセスは認められるということをまず大原則としてアナウンスする必要があります。
26日の朝日新聞です。
政府の対策は抽象的で中途半端な内容が多い中で、「感染者なくても休校検討」は具体的で評価できます。
26日の朝日新聞です。
感染者の増加ペースがスローダウンしています。
26日の赤旗です。
この記事では、治癒して退院した患者数も報道しています。
私は、この点について、以前から疑問に思っていました。どうして治癒した患者数のデータを公表しないのだろう?と。
安倍首相は、正しいデータを公表すると言っています。治癒した患者数も公表すべしであります。
冒頭の、「数」を抑え込んでいるということですが、東京の感染者数が不自然に少ないんですね。①人口が桁外れに多い、②満員電車など感染する環境がある、といったことを考慮すると、また、③必要と思える検査すらしない、といったことを考慮すると、こりゃ、五輪でありますなぁ!と匂います。五輪だけに、感染者「数」を抑え込んでゴリ押しで開催しようとしているのではないかと、勘ぐってしまいますです。
今後、バレますですよ、と思います。