森友事件 遺族が、国と佐川氏を提訴しました
2020年3月22日(日)
森友事件で公文書改ざんを命じられ自殺した財務局の職員赤城さんの奥様の手記を読みました。極めて抑制的に書かれていて、この方の人柄が忍ばれます。
19日の朝日新聞です。
私は正直なところ、自殺がありその後遺書が残されていたという報道を受け、遺族に対して直ぐに公表してもらえないかと思ったものです。
刑事訴追に影響を与えるだろうと思ったからです。もちろん、検察はこの遺書は入手しています。しかし、公になってその結果世論が動けば、検察へ影響があるのです。大阪地検は不起訴にしましたが、この結果が違っていたかもしれません。
そういう意味で、遺族に対して「?」と思っていたのですが、この手記を読み、私の不明を悟りました。この奥様の葛藤やいかばかりだったかと。
18日の朝日新聞です。
週刊文春さまには敬意を表します。
19日の朝日新聞です。
朝日が後追いであります。
記事によると、手記では「佐川氏が指示」とあるのに、財務省の報告書では、佐川氏の責任として「文書改ざんの方向性を決定づけたと認められる」とあることです。
安倍首相は、「改めてご冥福をお祈りしたい。・・」と宣うておられます。こんなことをしれーっとして言える神経の持ち主でございます。
全ては、ここから始まった。「私や妻が関係していれば、首相も議員もやめる」。その後明らかになったのは、昭恵夫人の大胆不適な関与であります。財務省に「安くならないか」と口利きをするなど、総理夫人の立場を利用して、フルパワーを発揮したのであります。そして、追及されるや、こそこそと逃げ回ったのであります。
民事裁判で、どのような証拠調べが行われるか分かりませんが、財務省は、裁判所から提出を求められたら、懲りなく改ざんをするのじゃないでしょうか、と思わざるを得ません。それだけに隠ぺい体質であります。また、責任取らない体質であります。日本にはasouという財務大臣はいない。ahouという財務大臣ならいる。このお方がのさばっている限り無限無責任官庁であります。
赤木さんの手記です。願わくば、証拠書類を添付していて欲しかった!
「今の健康状態と体力ではこの方法をとるかありませんでした。」とあります。追いやられていたのであります。
損害賠償の内容でありますが、①改ざんを指示して長時間労働をさせたなどとして国に約1億700万円、②佐川氏の職権乱用は違法性の程度が著しく、公務員本来の職務ではない個人の不法行為で、退職後も妻への経緯説明と謝罪を拒否したとして550万円、となっています。
朝日新聞の記事では、「自殺したのは、公文書改ざんに加担させられた」とあります。未必の故意による殺人で告訴できないものかと、怒りと共に思います、です。