ALS患者嘱託殺人事件
2020年8月1日(土)
ALS患者の嘱託殺人事件が起こりました。
7月24日の朝日新聞です。
私にとって、なんとも重い命題が投げかけられたような気がします。
手塚治虫の漫画の世界では、ブラック・ジャックとドクター・キリコの倫理の争いであります。ジャックが重症患者を救ったのですが、直ぐに他の病気で死ぬのです。それを見たキリコはジャックをあざ笑います。「どうせ死ぬのだ」と。
私自身は、安楽死にしろ尊厳死にしろ肯定的です。それは、自己決定権という考えであります。
同じくALS患者の船後さんが、コメントをしておられます。
「死ぬ権利」よりも、「生きる権利」を守る社会にしていくことが何よりも大切です、と言っておられます。
確かに、「自己決定権」は、そういった条件が整った社会を前提とした考え方ということでしょうか・・。
7月19日の赤旗です。
この中で、「看護師も他職種も『大切な存在』」という言葉に注目いたしました。
私は、病院も含めていろんな職場を経験しましたが、どぅしても弱い立場の人をぞんざいに扱うという実態を知っています。
本当に、我々の社会は、弱い立場の人を「大切な存在」として遇しているのだろうか?
尊厳死、安楽死。私には直ぐに結論の出ない命題です。