自家撞着
2015年8月11日(火)
ヤベー首相が出すという戦後70年の首相談話が揉めているようです。
8月10日付け、朝日新聞
もともと、ヤベー首相は、歴史を修正しようという動機だったと思っています。「侵略」を外したい。
ところが、この歴史修正主義には国内のみならず世界的に風当たりが強くなり、どうも、ヤベー首相が当初もくろんでいた展開には、なかなかなりそうもないというのが「揉めている」ことの真相ではないかと思います。
この記事にあるように、「おわび」があるかどうか、「植民地支配と侵略」の扱いが焦点と思いますが、どちらに転んでも、ヤベー首相にとって、極めて困った問題が起こります。
ヤベー首相は、「侵略」の定義は決まっていないという自慰論(ただ単に、自らを納得させるだけの持論)を持っています。仮に、「侵略」という言葉を使ったとしたら、その「定義」について追及されることは間違いありません。(共産党の志位委員長が得意です。)仮に、「侵略」という言葉を使わなかったとしたら、ヤベー首相が言う「村山談話を全体として引き継ぐ」の村山談話のキモ中のキモの部分ですので、国語的に言ってさえも、「引き継ぐ」は大嘘だったということになります。これも間違いなく追及されます。→答弁不能になるでしょう。(いや、誤魔化しの答弁はしますよ。厚顔無恥無知の方ですから・・。)
ヤベー首相が転ぶのも、どうやら間近のような気配がしてきました。大した思慮なく、歴史を修正しようという神をも恐れぬ所業は、歴史の審判を受けることになるでしょう。
これは、今年の新年に当たっての天皇のコメントです。
私は、ヤベー首相が行っていることに対して、平成天皇は非常に苦々しく思っているのではないかと推察しています。このように推察しているのは、私だけでなく、ジャーナリストの鳥越さんも「憶測ですが」と言いながら同じようなことを言っていました。他にもそれらしいことを言っておられる識者の方もいます。
この言葉ですが、天皇は憲法上政治的行為が許されていないもとでのギリギリの発言と思います。8月15日には、終戦記念日として天皇がコメントを発すると思いますが、その発言に注視したいと思います。私は、天皇はヤベー首相に対する痛打を考えていると思います。