水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

ソウルフード

2009年05月04日 | 日々のあれこれ
 福井県民のソウルフードが、おろしそばとソースカツ丼であることは論をまたないが、他に?と問われて「秋吉」と答える人は多いのではないだろうか(どうですか、Yくん)。
 福井発で北陸を中心に全国展開する焼鳥屋さんである。
 二日、バーベキューの終わったあと、いろいろ片付けを終えて、大宮から新幹線に乗った。
 越後湯沢で特急はくたかに乗り換える。22:00に高岡につき、駅前のホテルにチェックインし、案の定目に付いた秋吉に向かった。
 とりあえず中生と串カツ。
 この世の美味しいものベストテンをあげよと言われたなら、秋吉の串カツは絶対はずせないであろう。基本ケチャップだれでたべるのだが、からしも少しつけるとなおいい。
 こぶりの(ていうか、福井の人以外にはちいさすぎるかもしれない)串カツ5本で430円(かな)。
 今回の旅はこれで終わりでもいいやと思えるほどだった。
 そんなに食べたかったら、池袋店で喰えばいいだけのことなんだけど。
 わかどり、ミノを頼んでお酒を一本とる。
 カウンターの片隅でお銚子をかたむけているおれのしぶいこと。
 カウンターの向こう側にいるお姐さんが、一瞥して心奪われたみたいだったので、「マスター、あちらの方にネギマ一人前さしあげて」「かしこまりました」「これ、あちらの方からウーロンハイです」「ねえさん、土地の人かい」「ええ。どこかで呑み直しませんか」「いいですね」 … などという展開になることは秋吉では考えられないが、こんなに落ち着いて一人呑みできる店は少ない。
 翌3日、生まれてはじめて城端線という単線を走るディーゼルカーに乗った。
 たぶん高岡南の子だと思うが、多数乗ってくる高校生がみんなよく勉強している。関東近辺での電車の中とはずいぶんちがう。
 砺波で電車を降り、チューリップフェア会場を通り抜け、「となみのバンドクリニック」会場である市民会館に向かった。
 レイクレーマー氏による課題曲の講座を受けたいのが第一目標だったが、その前の講座でモデルバンドとして登場した福野中学校の演奏におどろいた。
 とにかく入場からどうどうとしているのだ。上手なバンドは必ずそうなのだが、背が高く見える。音にも躊躇がない。まちがうときはすぱっと間違う。
 うちに足りない部分である。
 課題曲講習で登場した富山商業高校さんの子たちは明るい。レイクレーマー氏のジョークに会場の誰よりも大受けする。この明るさだって、ふだんよほど鍛えてないとこうはならないことぐらいわかる。だからじつに明るいマーチになる。
 竹内俊一先生はおっしゃった。
 「楽器をかまえて息を入れて出た音とは、それまでにやってきたことの結果だ。その後に何かしようとしてもできない」
 前に聞いた「吹く前に決まってる」という宇畑先生の言葉も同じだ。
 いつも不機嫌そうな顔してだらだらと歩いている子が、楽器ではとんでもなく明るい音が出るなんてことは(たまにあるかもしれないが)想像しにくい。
 ものすごくおおげさな言い方になってしまうが、その人の生き様が一つに音に表れてしまうというのは、そういうことなのかと思う。
 講座をおえて高岡にもどり金沢へ出て8番ラーメンを食し、さらに実家に帰り関東では見かけないムツ(黒ムツ?)の照り焼きで両親とビールを呑むという久しぶりの帰省だった。
  
 

 
 

 
コメント
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