「だけど、カンニングを目のかたきにする先生がたびたび口にする、『カンニングで高得点をとったって、全然自分のためにはならない。いつか痛い目を見ることになる』っていう意見には納得しかねるな。カンペごときで高得点を得られるってことは、いい換えれば、暗記力さえ優れていればOKってことでしょ? 私ならこういい返す。『暗記力しか試されないテストで高得点をとたって、全然自分のためにはならない』ってね」
~ 黒田研二『カンニング少女』(文春文庫)~
なるほどねえ。うまいこと言うな。
たしかに、暗記が大事って生徒さんがたには言ってるけど、大人になったらそんなに必要ない。ていうか全然必要ない。
データを自分の中にためることよりも、自分の外側にあるデータをいかに使いこなせるか。
自分のもたないデータをもっている人といかにコミュニケーションできるか。
娑婆をいきていくのに必要なのはこっちだ。
じゃあおれらは、生徒諸君に何を強いているのだろう。
よけいなことを考えずに、与えられたことをやりきる能力だろうか。
どうせやらなきゃならないのだから、いかに効率化できるかという要領なのだろうか。
勉強ってなんなのだろう。
そんなことまで考えてしまったが、答えはでないので、今日も粛々と業務をこなしていくのであった。
~ 黒田研二『カンニング少女』(文春文庫)~
なるほどねえ。うまいこと言うな。
たしかに、暗記が大事って生徒さんがたには言ってるけど、大人になったらそんなに必要ない。ていうか全然必要ない。
データを自分の中にためることよりも、自分の外側にあるデータをいかに使いこなせるか。
自分のもたないデータをもっている人といかにコミュニケーションできるか。
娑婆をいきていくのに必要なのはこっちだ。
じゃあおれらは、生徒諸君に何を強いているのだろう。
よけいなことを考えずに、与えられたことをやりきる能力だろうか。
どうせやらなきゃならないのだから、いかに効率化できるかという要領なのだろうか。
勉強ってなんなのだろう。
そんなことまで考えてしまったが、答えはでないので、今日も粛々と業務をこなしていくのであった。