水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

『なぜド素人経営者の焼肉屋は繁盛したのか?』

2009年12月07日 | 日々のあれこれ
 「たむけん」のネタは見たことないけど、本屋で何気なく手に取ったらやめられなくなった。
 事情があって義母の焼き肉店を引き受けることになった「たむけん」は、素人であることが自分の強みと、「思い立ったらすぐ行動」「イチから勉強」の気持ちで経営に取り組み、紆余曲折を経て店を立て直すばかりか、3店舗に拡大し繁盛に導いた経験から得られたあれこれをまとめた本だ。(おお!一文で破綻無くまとめられた)
 「すぐ行動せよ」「プラス1のサービス」など10箇条にまとめられた哲学は、本人は素人と言うが、経営の神様的な人が見てもたぶん太鼓判を押す内容だろう。
 そして一冊を通して述べられているのは「人こそすべて」という考えだ。
 「たむけん」が従業員を採用するときには、「シュっとしてて、声が大きい」人かどうかが基準だという。
 商売柄たくさんの人と、とくに若者と接するが、この基準はかなりテッパンだと思う。
 そして最終的には人がすべてであるという点も。
 楽器が上手でも、たとえば本番に遅れてくるようでは信頼は得られない。
 きちんとあいさつできる、返事ができる子は上手になる。 
 勉強にしたって、入学段階で学業面に心配があっても、素直で地道な子はいくらでも成績があがる。
 残念ながら逆の例もけっこうある。
 素人かどうかに関係なく、成功する人は同じ原則で行動しているのだ。
 そしてその原則は、別に特別なものではなく、聞けば誰もが納得するものだ。
 それをちゃんとやれるか、徹底してやれるか。
 わかってはいるんだよなあ … 。

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