水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

日本語が亡びるとき

2009年12月23日 | おすすめの本・CD
 職員室にいればパソコンをひらいてしまうし、家に帰ればマンガか娯楽ものを読んでるうちにおちてしまうので、ちゃんとした本は電車の中ぐらいでしか読めなくなってしまった。
 (ちなみに娯楽系としては『悪漢刑事』シリーズがいまお気に入り。ただし高校生は読んではいけません。R18です)
 電車に乗る機会があって、やっと繙くことができた。
 途中だが、たぶんものすごく多くのことを学ぶことになるだろう。
 言葉に携わるものとして必読書だ(だぁから、早く読めって言ったでしょ)
 内容については、あらためて書きたいが、考えたこと。
 漢文を入試科目からはずした多くの大学の先生方、はっきりいって知識人として情けないです。
 学問をやる資格を疑う。
 日本人が、日本語で研究できるのは、漢文のおかげだ。
 古代中国との接点がなかったら、アジアやアフリカの多くの国と同じように、英語でしか高等教育を行えなかっただろう。
 受験生の確保という理由で、漢文を入試からはずす先生方は、生活のために刀を売って竹光をさしていばっているだけの輩である。
 なんか突然けんか腰になってしまった。
 そういうことが書いてある本ではないけど、そんなことを強く考えざるを得ないほど、強く「母語」とはなんぞやとの思いを抱かされた本だ。
 はやく電車に乗らなきゃ。

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする