水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

変化のある繰り返し

2009年12月26日 | 日々のあれこれ
 合宿二日目。
 午前は、個人、パート、アンサンブル、基礎合奏。
 午後は曲の合奏。
 「変化のある繰り返し」は授業のコツだが、音楽も同じだという話をした。
 人間というのは、基本的に安定を求めるのだが、まったく同じ状態が続いているとつまらなくなる。
 かといって、大きな変化を積極的に求め続ける人はそうはいない。
 ほぼ同じでほんの少しだけ変化のある日常を過ごしていくのが一番心地よく、ときどきビッグイベント、大きな出来事、人生の節目みたいなものにでくわして、またあらたな気持ちで一歩進んでいく、というような生き方を一般的には望んでいるのだ(じゃないですか?)。
 曲も同じで、同じようなフレーズはまったく同じにくりかえすのではなく、ほんの少しダイナミクスを変える、テンポを変える、唄い方を変えるという工夫をして変化のある繰り返しをつくる。
 そして、もう一回同じようなフレーズなかで、ぽんと音の跳躍がでてきたときに思いを込めることができると、聞いてる人を涙のうずにまきこむことができるのだが、この跳躍した高い音が、難しい。
 合奏後はソロコンテスト。
 メリーウィドウワルツの一フレーズを六十数回聞いたが、まったく飽きない。
 フレーズを唄うということを勉強するのに、よい教材だと思った。
 
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12月25日

2009年12月26日 | 日々のあれこれ
 最後の個別相談会。
 埼玉県にかぎらないと思うけど、ここ数年私立高校は全般に厳しい営業努力を強いられている。
 おかげさまで本校は定員を上回る生徒さんにきてもらっているが、そうでない高校さんも増えてきた。
 本校も、今年は第一希望者数の増加が一時期とまっていたが、今日の相談会の結果をみたかぎりでは、おかげさまでまた多くの優秀な新入生たちを迎えられそうだ。
 ありがたいことである。
 年々業務は高いレベルを求められるようになっている。
 親御さんの望みはその上をいく。
 われわれは年をとっていく。
 物理的に無理がきかない部分は、円熟でのりきっていくしかない。
 そもそも教育という仕事には(大きくでたぞ)不易と流行とがあるが、どうも流行にばかり目がいく風潮がある。
 たしかに世の中は動いている。
 多種多様な情報がおしよせてくる。
 しかし、人を育てる原理に、それほど大きな変化があるとは思えないのだ。
 なので、えーと … 、いっしょうけんめいやっていきます(おわりかい!)。

 午後はバンドレッスン。
 きびしいご指導をいただき、案の定「やればできるだるぉが! 最初からやれ!」状態で、あれよあれよと曲になっていき、やるべきことがわかった。
 あとはどこまで定着させていけるか。

 夕食のあと、復習のパート練習、恒例の球技大会。
 父母会の方からケーキとお菓子などクリスマスらしい差し入れをいただく。
 大きなケーキなので、心をこめてカットし続けた。
 長い人生、男だけでケーキを食べる年が2年や3年あってもいいではないか。
 
 「国語好き」さま、すてきなツリーありがとうございました。
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