~ 君が笑えば 私も笑ってふたり手をつないだね
いつか手と手が離れてしまうと知っていたら
あの時言えばよかった
ねえ好きだよ ありがとう miwa「friend 君が笑えば」 ~
先日「二日前のプロポーズ」という記事を読んだ。
宮城県にすむ34歳の女性が、年上の男性と知り合い、おつきあいをしていた。
ともに離婚歴がある二人だが、新たな人生を歩み始めようと気持ちがよりそい始めた。
「老後はいっしょにすごそう」と男性が話したのは3月9日。
その答えを女性が口にする前に、震災で二人は離ればなれとなった。
いまだ行方のわからないままの男性。
「あの時、はい」と答えていたら人生は変わったろうかと自問しながら、いつか会いにきてくれると女性は待っている。せつないね。
震災を経験して何が変わったかと自問したとき、根本的には何も変わってないのはたしかだが、成功哲学的な本に対する興味が薄れた面はあるかもしれない。
「夢を実現するには、夢に日付をつけなければならない」という考え方。
「いつか」ではなく、「いつまでに」と人生の予定を決めて、あとはそこから逆算してやるべきことをやっていこうという考え方。
成功哲学というか成功ハウツー本のほぼすべてが、この考え方に立っている。
そんな本を今まで段ボール何箱分読んできたことか。
もちろん、それはそれで正しいと思う。
大学入試までの日程をいつも念頭におき、毎日やるべきことをやりなさいと、生徒さんに口をすっぱくして言い続けてもいる。
でも … と一方で思うのだ。
未来とか、予定とかって、ほんとにはかないものだなと。
はかないけど、生きていられるうちは、生きた方がいいものね。
先のことを考えてもしょうがないから、今やりたいことだけをやればいいと短絡するのもバカっぽいし。
先がどうなるかわからないのはたしかなのだから、好きな人には好きと言っておいた方がいいと思う。
こっちは嫌いと言われてしまうかもしれないが、気持ちを伝えないままになってしまうよりはいい。
この夏のコンクールが絶対に行われると断言できる人はいない。
原発は落ち着きつつあるとはいえ、この先何があるかわからない。
でも、いやだから、今年は好きだと、今年は西関東に行きたいと告げてしまおうと思うのだ。