知識偏重におちいる一点刻みの試験はよくないということで、センター試験が見直されることになっている。
思考力や判断力などを総合的に測る問題を出題しようとする方向性が模索されているという。
本当にそういう試験が作れるのなら、それはそれでいいのかもしれない。
昨日の夕刊で次の文章を読んだ。
~ 少女に爆発物を巻き付けて自爆を強いる過激派の卑劣。70年前、特攻という人間爆弾に称賛を送った国があった。(朝日新聞「素粒子」1月13日) ~
ナイジェリアで起こった、少女の自爆テロ事件を知ったとき、「少女?」と思った。
女の子たちは、逆らうと生き埋めにすると脅され、体に爆弾を巻き付けられて、遠隔操作で爆破されたというのが真相のようだ。
まさに卑劣としか言いようがないし、こうやって書いててさえ辛くなる光景だ。
自爆でもなんでもないではないか。
まさかこの所行と、先の戦争における特攻隊を同列に扱う記事を、朝日新聞で目にするとは。
ずいぶん前に、死刑を執行した法務大臣を「死神」と揶揄したのも、このコラムだった。
そのときには相当問題になり「不適切だった」と朝日新聞も非を認めたはずだ。
今回の記事は、騒ぎにはなってないだろうか。
高校生の知力を問題にする以前に、このレベルの文章が、何のチェックも受けずに記事になってしまう方が、よほど問題だ。高校生の学力とか言う前に、おのれを知力をなんとかした方がいい。