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ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎
2008年本屋大賞受賞作。受賞作ということで、どうしても見る眼が厳しくなってしまうが、それでもやはりいい本であることはたしかである。緻密なストーリーで、描写も克明だがそれでいてテンポが遅い感じがしないのは、さすがというほかないし、読書中の充実感もこれまでの作者の作品のなかでも傑出しているように思える。但し、ストーリーの面白さという点では、作者の他の作品や他の作者の作品でもっと面白いのがあると思う。おそらく今回の大賞受賞は、ここ4年間、複数の作品が毎年上位にランクされ、作者別の得票では圧倒的にNO.1なのに大賞を逃してきたこともあり、どちらかといえば「合わせ技」というか、「これまでの圧倒的な業績に対して」という色彩があるのではないかと思う。(「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎、新潮社)
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