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ギル・マクドゥガルド サイン MLB NYヤンキース

あまり名の通った選手ではないが、1950年代にNYヤンキースで活躍したギル・マクドゥガルド選手のサインである。1951年のメジャーデビューから10年間一貫してヤンキースに在籍した。彼がデビューした51年は、ヤンキースが5年連続で世界一になった黄金時代の真ん中の年で、そのなかで彼は新人王を獲得したのだから当時は大変な人気だったに違いない。結局10年の現役生活のなかで5回の世界一を体験している。彼自身の成績は、通算安打1300本にも満たず、生涯打率も.270台と傑出したものではないが、オールスターには5回も選出されている。チームに恵まれ、時代にも恵まれた選手だったと言えよう。
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ブラフマンの埋葬 小川洋子

どこにもいないはずの生き物が突然登場して突然死んでしまう本書、SFとかファンタジーというよりは、昔よく読んだ記憶のある「不条理」を描いた実存主義の小説のような趣きだ。但し、不条理ではあるがカフカのようなえも言われない不安といったものが描かれているわけでもない。私には何かの習作のように思われた。最後の解説は、作者がこの本を書くに至った体験について述べられているが、これには完全に興ざめである。読者にとっては、不要かつ迷惑な解説なのではないかと思う。(「ブラフマンの埋葬」小川洋子、講談社文庫)
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