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世界のエイプリルフール・ジョーク集 鈴木拓也 

文字通り、世界のエイプリルフールのユニークな「偽ニュース」を集めた本書。気軽に1つ1つ楽しめるが、これだけの量になるとかなりの読み応えがあって、読み飛ばすという感じでなく、発信先を比較してみたり、掲載された年の状況を思い起こしてみたりすると、いろいろ別の楽しみ方もできる。本書には、いろいろな国のいろいろなメディアのジョークが100近くも掲載されているが、その中で「東京新聞」の質の高さが図抜けているのが印象的だ。大変面白いと思ったのが「シマウマ」「10人制サッカー」「牛の知能」「不定時制」の4つなのだが、何とそのうち3つが東京新聞の記事であった。朝日新聞もかつて「エイプリルフール記事」を掲載したのだが「不謹慎」との批判から2年で取りやめたそうである。東京新聞の「センスの良さ」と「熱意・勇気」に「あっぱれ」マークを贈呈したい。(「世界のエイプリルフール・ジョーク集」鈴木拓也、中公新書)
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