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JAL崩壊 日本航空・グループ2010

JALに関しては、会社更生法申請以後、内幕本・暴露本が何冊もでているようだが、本書もその1つ。内容的には、キャビンアテンダント等の従業員の側からみたJALということで、著者も匿名、最も暴露本と呼ぶのにふさわしい1冊かもしれない。こうした暴露本については、「品がない」とか「せっかくの再生の努力を阻害するものだ」といった批判も可能だろうが、本書を読む限りは、全てを鵜呑みにするかどうかは別として、JALが本当に再生するためにどうしても通らなければいけない試練のようにも思われる。それにしてもこの本に書かれたJALの内情は外部の予想をはるかに超えた惨状だ。特に、JAS(日本エアシステム)との統合後にJAL社内で何が起きたのか、JALの機長という職に対する待遇の異常性などは、まさに信じがたい内容だ。あまりの酷さに、この本だけを読んで果たして公平な判断が可能だろうか、もう1冊別の告発本を読んでみないといけないのではないか、そう思ってしまうほどだ。(「JAL崩壊」日本航空・グループ2010、楽天ブックス)
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