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花散らしの雨 高田都

「みをつくし料理帖」シリーズの第2弾。読み進めるごとに登場人物の個性が際立つとともに、魅力的な新しいキャラクターも登場してきて、ますます面白い。上方と江戸の食文化の違い、主人公の住む長屋の住民たちとの人情話、謎のお侍、主人公の営む料理店と大店との確執、幼馴染との邂逅などなど、核となるストーリーもバラエティに富んでいて飽きさせない。軽い読み物であることには違いないが、本当の悪人はほとんど登場しないので、安心して楽しめるのが気持良い。(「花散らしの雨」 高田都、ハルキ文庫)

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