goo

本能寺遊戯 高井忍

女子高生3人が自分の知識を披露しあいながら、日本史の謎に対する大胆な仮説を展開していくという設定で、歴史の関するかなりユニークな説を楽しく読ませてくれる本だ。歴史を面白くするだけの無闇な「陰謀説」や「珍説」に拘ることなく、あくまでも可能性の範囲で想像を巡らせるというバランス感覚も良く、読んでいると、オーソドックスな見解と俗説の両方が判るのが有難い。女子高生に語らせるあたりは、「もしドラ」のヒットや歴女ブームを意識したものと思われるが、その辺はご愛嬌で、読んでいて全く気にならないのは、著者の力量なのだろう。短編集のような装いだが、1つ1つの話がばらばらでなく、うまく融合してい全体として融合しているし、3人の女子高生のキャラが次第に明確になっていく構成もうまいなぁと感じさせる。(「本能寺遊戯」 高井忍、東京創元社)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )