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街場のマンガ論 内田樹

日本の漫画やサブカルチャーに関する作者の小文を集めた本書。書かれた時期は10年以上前のものから2013年のものまで収録されていて、幅広い。漫画、特に少女漫画に関する文章では、言及されている作品のうち半分くらいしか読んだことがないのだが、それでも言わんとしていることは良く判るように配慮されている。特に面白くて印象に残っているのは、「オタク」の起源(前史)の話と、著者の「著作権」に対する考え方が述べられている話の2つだ。いずれも常識にとらわれない見方で、目からうろこだった。(「街場のマンガ論」 内田樹、小学館文庫)

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