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ウィメンズ・マラソン 坂井希久子

一言で言ってしまえば、シングルマザーのマラソンランナーがオリンピック出場を目指す奮闘記ということになるが、そこに至るまでの心の葛藤、選考レースに向けた戦略、レース中の描写等、全てが面白かった。最後の結末は、はっきりとは書かれていないが、エピローグの清々しさから、なんとなく想像できるようになっている。話の展開も見事だし、レースの描写の躍動感・緊迫感も楽しいし、後味も良いし、読んで良かったと心から思える一冊だった。(「ウィメンズ・マラソン」 坂井希久子、角川書店)

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