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ガール・オン・ザ・トレイン ポーラ・ホーキンス

書評などでは、「心理サスペンス」の傑作という感じで紹介されている本署だが、普通の現実にありうるサスペンスなのか、超常現象のようなものがでてくるスリラー小説、ホラー小説の類なのか、そのあたりも分らないままに読み始めた。上下巻の上巻はその辺りが良く分からないこともあってなかなか話に集中出来なかったが、典型的なサスペンスだとわかった下巻に入ってからは、一気に読み終えた。話の舞台はロンドンだが、何となくニューヨーク勤務の時に利用した通勤電車の記憶がダブってしょうがなかった。読み終えて、結局、登場人物で、まともな人は一人もいなかったのではないか。電車に乗り合わせた人、近所の住人、周りの人たちが全員、何となく皆病んでいるように思えてくるのが、本当に怖い。(「ガール・オン・ザ・トレイン」 ポーラ・ホーキンス、講談社文庫)

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