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世界は解らないことだらけ、なので調べてみた 阿部亮

宇宙から日常生活まで、様々な疑問を判りやすく解説してくれる本書。本書の特徴は、1つ1つの知識がためになるということよりも、今のネット社会だと、こうした日頃の疑問を解決する方法が色々あることを気づかせてくれ、それでどこまで判るかを例示してくれているという点だろう。昔であれば、百科事典でまず概要を調べて、そこに出てくる新しい言葉をさらに調べて、という作業が、ネット社会では、検索ででてきた内容をいくつかクリックするだけで、その言葉の単純な意味から、背景にあるもの、世間的な評判やとらえ方などを、多面的に知ることができる。題名にある通り、現代社会において、「解らないこと」を「調べること」の意味を考えさせられる1冊だ。但し、本書に並んでいる疑問が、章立てはあるもののほとんど脈絡がなく、その解説が頭に残らないことも、ネットの特徴を表しているようで面白い。(「世界は解らないことだらけ、なので調べてみた」 阿部亮、扶桑社新書)

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