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幻想古書店で珈琲を 蒼月海里

サイン本を買ったら、それがシリーズの第2作目だったので、まずは第1作目をと思い第1作目の本書を読んでみた。大きな本屋の6階に人知れず佇む古書店。働いていた会社が倒産して無職になった主人公が偶然そこに迷い込むという設定。そこにいるのが、魔法使いで、古書が絡んだ小さな事件を解決する。お仕事ミステリーと言えばそうなのかもしれないが、設定が荒唐無稽過ぎて読んでいても話になかなか入り込めない。何かの薀蓄が語られることもなく、一体これは何なのだと思いながら、最後まで読み終わってしまった。何となく話は面白いし、それなりにまとまっている気もするが、どうも釈然としない感じが残る。既に第2作目も入手済みなので、それも読むつもりではあるが、すぐに読まないと読む機会を失くしてしまいそうだ。(「幻想古書店で珈琲を」 蒼月海里、ハルキ文庫)

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