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交換殺人はいかが 深木章子

軽い短編ミステリーはそれこそ数多いが、本書をチョイスした理由は、本書の副題が「じいじと樹来とミステリー」となっていたことだ。孫に「じいじ」と呼ばれ、外出先で「じいじ」と呼ぶ声がすると、つい振り向いてしまう。世のなかの孫を持つ人間にとって「じいじ「ばあば」という言葉は、その題名をみただけでその本が欲しくなってしまうほどインパクトのある言葉のような気がする。話の内容はかなり本格的なミステリーでそれだけでも楽しいのだが、恐らく作者にも可愛い孫がいて、作者が本当に書きたかったのは「じいじ」と孫の交流の方だったような気がする。(「交換殺人はいかが」 深木章子、光文社)

 

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